天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

一力、世界戦優勝の反響

2024-09-29 21:00:00 | 囲碁

今日の毎日新聞「文化の森・盤事盤端」は一力さんの世界戦(応氏杯)優勝記事。
「歴史的快挙 囲碁界明るい兆し」。

一力さんが世界戦優勝して3週間になります。その間、新聞などで囲碁世界戦優勝の記事が結構ありました。

「盤事盤端」記事の抜粋
◎一力さんが修行した「洪道場」主宰の洪清泉四段
洪四段にとって世界一棋士の誕生は大きな目標だった。夢をかなえた洪四段は喜びを爆発させた。
今回の世界一の意味は大きい。「他の棋士や後輩たちも『私たちもできる』と自信を持てると思う。

◎2005年のLG杯で世界一となった張栩九段
一力さんが大きな結果を残してくれた。一力さんを中心に、日本囲碁界もまた盛り上がるのではないか。一力さんの才能と努力、実績に加え、日本囲碁界をどうにかしようという責任感がすばらしい。

◎師匠の宋光復九段
若い世代が育っていない。若い才能を早めに見いだして院生にしたり、金銭面で援助したりするなど仕組みづくりも必要。将来について楽観的なことは言えない。

◎終章
今年、創立100年の日本棋院。今回の歴史的快挙をどう生かすか。新たな課題となったのは間違いない。

     ○ ● ○

19年ぶりの世界戦優勝と囲碁関係者は盛り上がっていますが、国民目線だとそれほどの熱気は感じられません。
いまだ「将高碁低」の風潮は変わっていませんが、「将碁両勢」の気分にしたいものです。
日中韓「三国志」の時代を期待しています。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-09-29):アジア大会囲碁男子個人/一力遼棋聖メダル届かず

コメント

第31期阿含・桐山杯決勝/一力2連覇達成

2024-09-27 21:00:00 | プロ棋戦

2年連続3回目の優勝を目指す一力遼阿含・桐山杯者と 初優勝を目指す芝野虎丸名人が対戦する「第31期阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦・決勝」が9月25日(水)に京都市山科区「阿含宗本山総本殿」で打たれ、 一力遼阿含・桐山杯者が白番半目勝ちをおさめ、2年連続の優勝となった。
    (日本棋院HPより抜粋)

     ○ ● ○

2連覇の一力棋聖、300手を超える難戦を半目勝ち、勝負強さでは随一ですね。
敗れた芝野名人、あと一歩が遠い・・・。
「一力 VS 芝野」戦、頂上決戦は一力さんが一歩先を走っています。

今秋から年末にかけて
 ・名人戦(芝野名人:1勝、一力棋聖:2勝)
 ・天元戦(一力天元 VS 芝野名人)
 ・王座戦(井山王座 VS 芝野名人)
と続きます。

三強のガチンコ勝負ですが、井山さんの戦いぶりが気になりますね。

 

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-09-27):早めの補強策は一手の価値がある

コメント

幻冬舎文庫/残照の頂 続・山女日記

2024-09-25 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介  
・書籍名:「残照の頂 続・山女日記」
・発行所:幻冬舎
・著 者:湊かなえ
・発行年月:2024年8月
◆内容紹介
ここは、再生の場所-。
「通過したつらい日々は、つらかったと認めればいい。たいへんだったと口に出せばいい。そこを乗り越えた自分を素直にねぎらえばいい。そこから、次の目的地を探せばいい。」

     ○ ● ○

書店の新刊コーナーで本書を見つけ購入、最近は山岳小説も減りましたね。
「山女日記」はNHK-BSでドラマ化されよく見ていました。

ストーリーは「登山」と、日常の悩みを絡め、前を向いて歩く姿を描いています。
山に親しんだ読者は、それなりに楽しめる作品だと思いますね。

湊かなえ作品は多く出版されており、その中で「落日」は内容が暗く途中で挫折。
「山」をテーマにした作品は楽しめるのですが、ミステリー作品は手ごわい・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-09-25):少年少女秋季囲碁大会(群馬)/2023

コメント

少年少女秋季囲碁大会(群馬)/2024

2024-09-23 21:00:00 | こども囲碁

眞下さん、竹越さんが全国へ/くらしきこども棋聖戦県予選
第18回県少年少女秋季囲碁大会と第14回くらしきこども棋聖戦県予選が9月22日、伊勢崎市民プラザで開かれ、未就学児から中学生まで68人が、白熱した勝負を繰り広げた。
棋聖戦県予選は小学校高学年の部で真下泰士郎さん(伊勢崎宮郷小4年)が優勝した。眞下さんと小学校低学年の部で推薦の竹越昴さん(伊勢崎北小3年)は、12月に岡山県倉敷市で開かれる全国大会に出場する。
     (上毛新聞より抜粋)

     ○ ● ○

■段級位認定戦各ブロックの表彰者
◆19路盤の部、優勝
 ▽Aブロック:竹越 昴(伊勢崎北小3年)
 ▽Bブロック:中島佳純(群馬大付属中1)
 ▽Cブロック:加藤惟斗(宇都宮大付属小2)
 ▽Dブロック:酒井悠馬(富岡小3)
 ▽Eブロック:藤井隼翔(みどり笠懸西小5)
 ▽Fブロック:豊田修一郎(樹徳中1)
 ▽Gブロック:石原大和(玉村中2)
 ▽Hブロック:桜井結斗(玉村小4)
◇13路盤の部、優勝
 ▽Aブロック:野村樹里(太田藪塚本町南小6)
 ▽Bブロック:細井湊介(伊勢崎境剛志小1)

     ○ ● ○

「くらしきこども棋聖戦県予選」、高学年の部は眞下くん、低学年の部は推薦で竹越くんに決定。竹越くんは昨年の同じ全国大会でベスト8に入り、今回はさらに上が期待されます。

今大会の参加者は68名。6月の少年少女囲碁大会が69名でしたので横ばいの状況です。
◆学年の内訳
 ◇保育園児:1名
 ◇小学生低学年(1年~3年):19名
 ◇小学生高学年(4年~6年):35名
 ◇中学生:13名

今後は小学生低学年と中学生の参加者を増やしたところですが、ムズなところで・・・。


こども棋聖戦県代表


認定戦19路盤入賞者(A~Hブロック)


認定戦13路盤クラス入賞者

成績一覧表(pdf)

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-09-23):第48期新人王戦第2局/上野、新人王タイトル獲得!

コメント

第43期女流本因坊戦第1局/藤沢が先勝

2024-09-21 21:00:00 | プロ棋戦

5連覇を目指す藤沢里菜女流本因坊に牛栄子四段が挑戦する第43期女流本因坊戦五番勝負の第1局が9月18日(水)に岩手県花巻市「佳松園」で 行われ、藤沢が白番中押し勝ちをおさめ初戦を飾った。第2局は10月20日(日)に秋田県能代市「旧料亭 金勇」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

     ○ ● ○

初戦を飾った藤沢さん(26)、精緻な勝負勘が冴えました。
敗れた牛さん(25)、女王・藤沢さんの圧に押されたか・・・。

本シリーズ、牛四段は本戦トーナメントで女流トップクラスの鈴木歩七段、上野愛咲美・立葵杯、上野梨紗・女流棋聖を撃破し挑戦者になりました。
ただ、相手は勝ち星ランキングでもトップを走る藤沢女流本因坊、苦しいシリーズになりそうそうです。

本局は藤沢さんの誕生日とか、気合が入るのでしょうか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-09-21):第48期名人戦第3局/芝野名人が3連勝

コメント

第49期名人戦第3局/芝野が初勝利

2024-09-19 21:00:00 | プロ棋戦

第49期名人戦七番勝負第3局が三重県鳥羽市「戸田家」で9月17日(火)・18日(水)に打たれ、
芝野虎丸名人が一力遼棋聖に白番中押し勝ちをおさめシリーズ初勝利、1勝2敗とした。第4局は10月10日(木)・11日(金)に大阪府守口市「ホテルアゴーラ大阪守口」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

     ○ ● ○

1勝を返した芝野名人、怒涛の攻めで寄り切りました。
敗れた一力棋聖、必死のシノギも及ばず・・・。
本シリーズ、芝野さんは厚みからの攻め、一力さんは実利からシノギのパターンの多いようです。

一力さんは世界戦優勝(応氏杯世界選手権)し、久しぶりに囲碁界のニュースが注目されています。

今日の毎日新聞「余禄」より抜粋
「あらゆる文物、技芸学術も、国運の盛衰にともなふことは、歴史に明らか過ぎる」。川端康成が書いている。呉清源から清朝では国力が弱まるにつれ碁も衰えたと聞いた。
アジアの囲碁界をリードしてきた日本が中韓の後じんを拝するようになったのも経済の「失われた30年」と重なる。
遼神(一力棋聖)の快挙は国内でも人気を高める反転攻勢の契機、中韓2強時代を終わらせ、囲碁の三国志を再活性化させてもらいた。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-09-19):第10回首都圏カップこども囲碁団体戦

コメント

新宿野戦病院 & マウンテンドクター

2024-09-17 21:00:00 | テレビ番組

この夏のテレビドラマで最終回まで見たのは「新宿野戦病院」と「マウンテンドクター」。

「新宿野戦病院」
● 脚本:宮藤官九郎
●主演: 小池栄子、仲野太賀、他
●舞台は新宿歌舞伎町!一般病院では診て貰えない"ワケあり"患者たちと、そこに現れた軍医経験を持つ医師と金儲け主義の美容皮膚科医が繰り広げる新感覚・救急医療エンターテインメント

「新宿野戦病院」というタイトルが突飛で興味がわきました。
宮藤官九郎の脚本は新感覚の救急医療ドラマ。荒唐無稽なシーンもありましたが、毎回予想を裏切る展開にナルホド・・・。
マンネリ気味のテレビドラマに台風の気分でしたね。

     ○ ● ○

「マウンテンドクター」
●出演:杉野遥亮、大森南朋、他
●そこへ行けば、救える命がある!
圧倒的なリアリティーとスケール感で描く、新たな“山岳医療ドラマ”誕生

山が舞台のドラマはつい見てしまいます。
ストーリーに新鮮味は感じませんが、山の景色や登山シーンはいいですね。
ただ主人公・山岳ドクターのサラリーマン風の体型と、きれい過ぎる女性院長はドーモ・・・。

     ○ ● ○

これまで医療系のドラマは敬遠していたのですが、チームワークで医療に当たる姿は眩しい・・・。

少し前ですが短期間入院しました。
ドラマではベッドから患者を移動する際に「1(イチ)、2(ニ)、3(サン)!」と勢いよく声をかけますが、実際はそれほどでも・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-09-17):仲邑菫女流棋聖、韓国移籍へ

コメント

「遊び」で育む、子どもの心/囲碁 UP TO DATE

2024-09-15 21:00:00 | こども囲碁

毎日新聞の「囲碁 UP TO DATE」で次のような記事がありました。
-記事概要-

「遊び」で育む、子どもの心
  宝塚全市立幼稚園・保育所で導入

兵庫県宝塚市は市を挙げて、就学前の子どもたちに囲碁に親しんでもらう取り組みを進めてきた。
「囲碁遊び」は2018年度、就学前の幼児期に集中力や考える力、勝ち負けにかかわらず相手を思いやる心を育むことを狙いとして始まった。

手始めに五つの市立幼稚園・保育所で導入すると、保育士や保護者から
 ・負けても気持ちを切り替えられる心の成長を感じた
 ・集中している様子に驚いた
 ・(指導者が)褒めて受け止めてくれることが楽しさにつながっている
などと好評を集めた。徐々に対象の園を増やし、24年度には市内全14カ所の市立幼稚園・保育所に拡大した。

指導に当たる関西棋院の藤原克也六段(54)
「囲碁は一度覚えれば、年齢に関係なく楽しめるもの。高齢者とのつながりを生み出すなど、囲碁を通じた地域活性化にも貢献できれば」と将来を見据えている。

     ○ ● ○

囲碁人口減少が進み残念な気持ちですが、地道な活動の継続が必要でしょうね。

子どもの囲碁習得は、「遊び」 → 「習い事」 → 「競技」とステップアップしていきます。
ただ、競技(ゲーム)の面白さを実感するレベル到達前に中断するケースが多く残念。
その辺りのサポートが必要でしょうが、ムズなところで・・・。

囲碁の効能はいろいろですが、地域のコミュニティの一助になればと思っています。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-09-15):第48期新人王戦第1局/上野シリーズ先勝

コメント

棋戦情報/勝ち星・連勝(9月12日現在)

2024-09-13 21:00:00 | プロ棋戦

☆勝ち星・連勝(9月12日現在)
★勝ち星ランキング
  ①藤沢里菜女流本因坊 38勝16敗
  ②芝野 虎丸名人   34勝15敗
  ③井山 裕太王座   32勝18敗
  ④上野梨紗女流棋聖 31勝17敗
  ⑤一力  遼棋聖   29勝10敗
   上野愛咲美女流立葵杯 29勝14敗
  ⑦加藤 千笑三段   26勝12敗
   星合 志保四段   26勝15敗
  ⑨六浦 雄太八段   25勝6敗
     牛  栄子四段   25勝16敗
    (女流、若手棋戦を含む)

★ただいま連勝中!
 〈8連勝〉
  奥田 あや四段(7/4〜)
  〈7連勝〉
  山下 敬吾九段(8/5~)
  伊田 篤史九段(7/29〜)
 〈6連勝〉
  秋山 次郎九段(7/11~)
  林  漢傑八段(8/1~)
  加藤 祐輝七段(7/11~)
  富士田明彦七段(8/12~)
   (日本棋院『棋道web』より抜粋)

     ○ ● ○

「勝ち星ランキング」トップは藤沢里菜さん、2位に4勝差と白星を伸ばしています。
芝野、井山、一力の3強は相変わらず強い、特に一力さんは国際戦優勝(氏杯世界選手権)で一気に名を上げました。
女流棋士がトップ10に6名、一般棋戦での活躍を期待・・・。

「連勝記録」では奥田さんが8連勝、トップをいつまでキープできるか・・・。
2位(7連勝)の山下さん、伊田さん、実力でしょう。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-09-13):群馬県中学校囲碁将棋大会-2023

コメント

群馬県中学校囲碁将棋大会-2024

2024-09-11 21:00:00 | こども囲碁

将棋A級で角田さん(農大二)、囲碁A級で藍沢さん(四ツ葉)優勝
第49回群馬県中学校囲碁将棋選手権大会が9月7日、高崎市の市民活動センター・ソシアスで開かれ、県内26校の49人が集中して盤に向かい、熱戦を繰り広げた。

囲碁A級は伊勢崎四ツ葉学園中等2年の藍沢里乃さんが連覇を果たした。
大会は将棋が個人戦のA級、女子と団体戦の3部門、囲碁が個人戦のA、B級の2部門で実施。
◎優勝者・優勝校
◇将棋
 ▽A級=角田賢大朗(東京農大二中2年)
 ▽女子=武井希光さん(藤岡東中3年)
 ▽団体=中央中等2年生Aチーム(外処堅誠、羽鳥成、小林琢磨)
△囲碁
 ▽A級=①藍澤里乃(四ツ葉学園中等2) ②大崎皓平(前橋三2) ③満木玲(伊勢崎三1)
 ▽B級=①新井世絆コーリン(高崎一1) ②吉村晃輔(高崎並榎1) ③田中冴知(渋川2)
     (上毛新聞より抜粋)

     ○ ● ○

参加者は49人、昨年が53人なのでやや減少、囲碁参加者は微増の様子でした。
本大会の申込は学校が窓口で、夏休みでもあり面倒という意見もありました。

中学生は小学生と高校生の架け橋の位置づけ、囲碁将棋の関係者が情報共有して大会を盛り上げたいものです。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-09-11):毒まんじゅう

コメント