第35期棋聖戦七番勝負、張栩・棋聖と挑戦者・井山裕太名人の第2局は1月26日、27日、北海道伊達市で行われ、張棋聖が先番中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗とした。
足早に展開する張棋聖に対し、じっくりと打ち進める井山名人。右辺の黒模様の荒らしに成功し、優勢を築いた井山名人は、左上で大コウを仕掛け勝負を決めに行った。しかしこれが勇み足で、張棋聖に付けいるスキを与えることに。コウは左上と左下の大振り替わりで決着したが、この時点で形勢は逆転。あとは張棋聖ががっちりと押し切った。
第3局は2月2、3日、富山県氷見市で行われる。
(読売新聞より抜粋)
「張栩反撃、井山のコウ仕掛けを粉砕」「井山、決断が裏目に・・・」
<張栩棋聖の話>
序盤、左上で悪くしたが、途中はむずかしくなったと思う。勝てたのは運がよかったから。
<井山挑戦者の話>
左上のコウを決行したが、タイミングがどうだったか。その後も損を重ね悪くしてしまいました。
(週刊碁より抜粋)
◇ ◇ ◇
一局目を落とした張棋聖でしたが、本局では難しい碁を踏ん張りタイに持ち込みました。
中盤では優勢かと思われた井山挑戦者、敗因は勝負を急ぎ過ぎたことでしょうか。
優勢が劣勢に、劣勢が優勢に、勝負の潮目はいつどこで訪れるか・・・、対局心理は不思議なものです。
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今回の対局地は北海道伊達市「北湯沢温泉/第二名水亭」。
北海道南西部に位置する伊達市ですが、あまり耳にしたことはありません。
対局地の「北湯沢温泉」は伊達市/大滝区(山間部)で飛び地になっており、海岸地区は比較的温暖な気候で「北の湘南」といわれているそうです。
「伊達」といえば伊達正宗、仙台が思い浮かびます。北海道伊達市は明治初頭に仙台藩から移住、開拓した歴史からきているようです。
この伊達市、福島県にも同名の市があるそうですが、「飛び地」があったりとややこしいですね。
「伊達」といえば、最近ニュースに度々登場する漫画タイガーマスクの主人公「伊達直人」。
「善意の表現方法も時代反映か」という記事を目にしました。
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