天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第59回NHK杯/吉田美香八段、敗れる

2011-07-13 22:21:12 | テレビ番組

「加藤充、がっちり完勝」、「吉田、反撃の好機生かせず」
     (週刊碁見出しより)

7/3放送のNHK杯、女流棋士4番手として登場した吉田美香・八段は加藤充志・八段と対戦。
黒番・加藤八段が終始手厚い攻めで、白番・吉田八段を押し切りました。
女流棋士の場合、黒番の方が面白い展開になるような気がしますね。

吉田さんは加藤八段の方が年上だと思っていたそうですが、実際は4歳ほど吉田さんの方がお姉さんのようです。
確かに加藤八段は落ち着いた雰囲気がありますが、吉田さんは自身の年齢を意識していないのかも・・・。

これで今期の女流参加棋士4名(謝、向井、鈴木、吉田)のうち、謝さん一人が2回戦進出となりました。
謝さんの2回戦の相手は関西棋院の高原周二・九段、強敵ですが好局を期待しましょう。

   ◇   ◇

本局の放送は7/3ですので、本記事は10日遅れとなります。
ただ「週間碁」に載るのは1週間後、それを参考にして本ブログは更に遅れてしまいます。
鮮度は大切ですが、自分なりに納得した内容にしたいと・・・(言い訳です)

NHKテレビ・テキスト「囲碁講座」7月号(6/16発売)に載っている対戦記事は4/17、4/24、5/1、5/8に放送されたものです。
編集の事情もあるでしょうが、1ケ月半から2ケ月前の内容では賞味期限切れ・・・。

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手筋・逃げられるかな?/風鈴会

2011-07-11 22:12:21 | 囲碁

Wind_1_3 昨日(7/10)は定例の「風鈴会」の日。

講座の内容は「逃げられるかな?」。

例題4問中、1つを取り上げます。

例題1

Fuurin110710a_800_2

黒の大ゲイマジマリに白1、黒2とオサエたところ、白脱出の手筋は?

Fuurin110710b_800_2

白1とぶつかり、黒2に白3ハネ、黒4に白5一間トビ、黒6、8と封鎖しても白9、11で白成功の手筋です。

脱出の手筋は多数あり、すべてをマスターするのは至難の業です。それでも一つ一つマスターしなければ、「ザル碁党」からの脱出も叶わないでしょうね。

   ◇   ◇

今回の実戦対局は〇〇の2連勝でした。
〇1局目は初手合で40代らしき「KM谷さん」と白番(コミなし)。相手の薄みを突いてうまく打てました。
〇2局目は「O・大さん」と白番2子局。相手の愚形を咎め、足早な展開で優勢となりました。

この2局はいずれも白番で、経験の差で優ったようです。問題は同格または格上に対し、的確に打てるか・・・ これが課題です。

   ◇   ◇

例会の後は、常連が集まっての懇親会。
S原女史の知人で、私と同姓の女性が新しく入門コースに入ってきました。
これまでも多くの初心者が、この会で囲碁ファンに育ってきたようですが、早く囲碁を楽しめるレベルになるといいですね。

懇親会をリードするのはN村支配人(ブラザー・トムのイメージ)とS原女史(柳原可奈子のイメージ)です。
芸人的キャラですが、この会を盛り立てようとの思いが伝わってきます。

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伊勢崎少年少女囲碁大会/実行委員会

2011-07-09 21:40:02 | 囲碁

今日の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」で、終了後は「第1回伊勢崎少年少女囲碁大会(10/16)」の実行委員会です。
開催日まで3ケ月以上ありますが、チーフ・プロデューサーのM谷さんは、開催準備に余念がありません。
このM谷さん、大会開催に当たっての計画、折衝、確認など、その緻密な仕事ぶりには感心させられます。
決定事項も委員の総意を尊重しますが、もう少しチーフ主導でもいいかなとも思います。

M谷さんと対局の機会はありませんが、その棋風は繊細、緻密な印象で私には苦手タイプといえそうです。ただ「性格=棋風」と云えない面もありますので・・・。

    ◇  ◇

私がプロデュースしている「こども囲碁教室/夏休み囲碁合宿(8/19、20)」は開催まであと1ケ月余り、M谷さんの準備作業に比べると・・・遅れています。
来週からは本格的に準備を進めないと・・・。

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第1回囲碁マスターズカップ準決勝/治勲と光一が決勝進出!

2011-07-07 21:11:02 | プロ棋戦

第1回囲碁マスターズカップの準決勝が6月25日に広島市で行われた。
「二十五世本因坊治勲―小林覚九段」は治勲が白番中押し勝ち、「二十四世本因坊秀芳―小林光一九段」は小林が白番4目半勝ちをおさめ、それぞれ決勝進出を決めた。
決勝戦は7月23日(土)に東京・日本棋院で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇

決勝進出したのは二十五世本因坊治勲と小林光一九段、参加メバーの顔ぶれからすると順当かもしれません。

Masterscup1_5

個人的には小林覚九段を期待していたのですが、準決勝で治勲さんに敗れてしまったのですね。

本棋戦出場者11名中、6名が木谷門下。準決勝の4名(趙治勲、小林覚、石田芳夫、小林光一)も全員木谷門下と囲碁界における木谷師の偉業は計り知れないものがあります。
木谷一門など当時の内弟子は小学生の頃から親元を離れ、共同生活、集団訓練で心技体を鍛えたようです。
現在、強くなるには「勉強・研究」といいますが、内弟子全盛のころは「修行」という言葉がピッタリのような気がします。

    ◇   ◇

今回の対局地は広島市。スポンサーの「フマキラー」創業地の縁でしょうか。
他にも「広島アルミ杯・若鯉戦」も開催されています。
また、本因坊秀策は広島・因島の出身など、囲碁との関わりが大きくなっていますね。

ヒロシマといえば原爆、今年の慰霊祭は熱くなりそうです・・・。

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こども囲碁教室と町内月例囲碁大会(2011/07月)

2011-07-05 20:34:27 | 囲碁

先週の土曜日(7/2)、午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
この日は奇数月の第1週ということで、昇点(昇級)の発表日。私の担当クラス(Cクラス)から2名がBクラスに上がり、1名がDクラスから上がってきました。

Bクラスに上がった2名がCクラスにいたのは6~8ヶ月で、順調な昇級スピードといえるでしょう。
一方、棋力が停滞の生徒もいます。低学年ということもありますが、碁に対する熱意がイマイチです。
棋力アップによる、達成感の意識が芽生えればと思っていますが・・・ムズです。

    ◇   ◇

Tama5 午後は「玉村町囲碁会」の7月度月例大会。参加者は21名でした。
節電の折りですがこの暑さでは熱中症の心配もあり、エアコンを稼働させてもらいました。60代、70代が大半ですからね・・・。

優勝は萩原保さん、準優勝は永井さんと戸崎さんでした。
私の成績は●●○○の2勝2敗。一局目、四子局の白番で相手は格下、「上から目線」が仇となり投了。この負け方はイケマセン・・・。

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第66期本因坊戦第5局/羽根、絶妙手筋で2勝

2011-07-03 21:53:56 | プロ棋士

 三重県鳥羽市で6月29日、30日に行われた第66期本因坊決定戦七番勝負の第5局は、挑戦者の羽根直樹九段が山下本因坊に黒番中押し勝ちし、対戦成績を2勝3敗とした。第6局は7月13、14日、千葉県銚子市の「ぎょうけい館」で行われる。
  羽根が地を稼ぎ、道吾が大模様を張る展開となった第5局。羽根が絶妙の手筋を放ち、前局に続き、2勝目をあげた。

<羽根九段の話>
 1日目からかなり苦しく、ひどい流れだったが、辛抱できて難しくなったと思った。また次の一局をがんばりたい。

<本因坊道吾の話>
 1日目は悪くないと思っていたが、2日目になって大石を取りにもいけそうだし、地合いでも勝てそうなので甘くなってしまった。最後のほうはいろいろと錯覚だらけでした。
      (毎日新聞より抜粋)

「羽根追撃、耐えて一転急上昇」、「山下攻め損じて急降下、楽観?修正不能に」
      (週刊碁見出しより)

       ◇   ◇   ◇

ホームグラウンド(三重県)の羽根挑戦者、地元の期待に応えて2勝目をあげました。迷わず開き直った打ち回しが功を奏したようです。
圧倒的な厚みで攻めをにらむ山下本因坊。勝利の選択肢が多く、迷いが敗戦の導火線となったようです。
これで対戦成績は本因坊側からみて3勝2敗(○○○●●)となりました。さきに行われた将棋名人戦と同じようなパターン(森内九段が○○○●●●○で名人位奪取)ですが、どうなりますか・・・?

5年ほど前、当時の四天王(山下、張栩、高尾、羽根)のニックネーム募集があり、山下本因坊は「フルスィング」、羽根挑戦者は「忍の貴公子」でした。
本局の羽根挑戦者は「忍の貴公子」らしさがでていましたね。
一方の山下本因坊、最近は「フルスィング」だけでなく、広角打法も見られます。
年齢や経験の積み重ねにより、個性も変化していくのでしょうね。

       ◇   ◇   ◇

Todaya 今回の対局地は三重県鳥羽市の戸田家。本棋戦では何度も開催されています。
この「戸田家」、今年の1月に妻、娘夫婦と一泊しました。料理も本格的でほぼ満足の評価でしょうか。

この鳥羽には「お伊勢詣で」とセットで泊まる団体も多いようです。昔からの伊勢神宮参拝とリゾート気分のホテル宿泊。旅の形も、時代とともに変わっているようです。

 ★伊勢・志摩旅行
http://blog.goo.ne.jp/kensei-kato/d/20110115
http://blog.goo.ne.jp/kensei-kato/d/20110116
http://blog.goo.ne.jp/kensei-kato/d/20110117

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囲碁用語/花六

2011-07-01 21:11:45 | 囲碁

数日前の朝日新聞/囲碁欄に「花六(はなろく)」の語源が書いてありました。

Hanaroku_4

「花六」は図のように、花の形をした六目ナカデの石のことで、黒が六子を打ちあげても、また白△の点へ打ち黒死となります。

 ◆以下、朝日新聞/囲碁欄より
花六というとわが国でできた言葉のようだが、じつは輸入品である。
唐の大詩人の白居易(白楽天)は「六聚(りくしゅう)にわかに花となる」と詠んだ。
六聚は六つに集まった石。これが花六の語源だろう。
表現は優雅ながら必殺の恐ろしさを秘めている。

   ◇  ◇

分かったような、分からないような・・・微妙な説明でした。
それにしても、このような形で相手の石を仕留めたら笑いが止まらないでしょうね。

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