天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第71期本因坊戦/高尾が本因坊挑戦

2016-04-09 20:30:00 | プロ棋戦

第71期本因坊戦挑戦者決定リーグの最終戦一斉対局が3月31日に行われた。5勝1敗でリーグ首位を走っていた高尾紳路九段が河野臨九段に白番中押し勝ちし、挑戦を決めた。
   (日本棋院HPより抜粋)

「高尾、打倒井山に名乗り」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

高尾九段、好調ですね。本因坊リーグでは初戦で余七段に敗れたものの、その後6連勝で挑戦権を手中にしました。
2位は5勝2敗の本木七段、初参加ながら最後まで挑戦者レースを面白くしてくれました。
リーグ残留は山下九段(4勝3敗)と張栩九段(3勝4敗)、さすが実力者・・・。
陥落は河野臨九段、余正麒七段、一力遼七段、伊田篤史十段。新鋭にはもう少し頑張ってほしいところ・・・。

高尾九段は今年の勝ち星ランクで11勝1敗とトップを走りますが、対井山戦は昨年の名人戦、天元戦で7連敗。七番勝負は5月9日から始まりますが、井山本因坊を打ち崩すのは至難か・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2015-4-9):NHK囲碁講座「盤上の価値マスター」

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棋士の本棚(内田修平・七段)/七つの会議

2016-04-07 20:30:00 | プロ棋士

◆書籍紹介
 ・書籍名:「七つの会議」
 ・発行:集英社文庫
 ・著者:池井戸 潤
 ・発行年月:2016年2月
◆内容紹介
どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。筋書きのない会議がいま、始まる―。“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル(犯罪小説)。

   ◇   ◇

「週刊碁/棋士の本棚(4月11日号、第117回)」は内田修平・七段の「七つの会議」でした。

作者の池井戸潤は「半沢直樹シリーズ」、「下町ロケットシリーズ」などのベストセラー作家。
読者を引きつける構成が巧みで今風なエンタメ系でしょうか。
醜い出世レースには不愉快な気分になりますね。
エンディングの「虚飾の繁栄か、真実の清貧か・・・」、時代を写しているようです。

内田修平・七段(26)は山梨県出身。大淵盛人九段門下。同門に奥田あや三段、堀本満成四段、田尻悠人四段、竹内康祐三段。大淵浩太郎四段。平成20年:新人王戦優勝、平成21年:若鯉戦優勝 、平成23年:名人戦リーグ入り・若鯉戦優勝

大淵門下生はテレビ、マンガ禁止の厳しい内弟子生活のようでしたね。
昨年の成績は25勝10敗、今期名人戦リーグに入ったものの4連敗と苦戦。飛躍に今一歩・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2015-4-7):第70期本因坊戦/山下が本因坊挑戦

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国際棋戦は冬景色

2016-04-05 20:30:00 | プロ棋戦

【第11回春蘭杯世界囲碁選手権】
2年に1度開催される世界戦、第11回春蘭杯世界囲碁選手権の1、2回戦が3月19、21日に行われた。日本からは山田規三生九段、村川大介八段、一力遼七段、許家元三段の4人が1回戦から、河野臨九段がシードとして2回戦から出場。しかし、全員勝ち星を挙げることはできず、日本勢は姿を消した。ベスト8には、中国が6人、韓国が2人進出。準々決勝は12月に行われる予定だ。

【第2回日中竜星戦】
日本と中国の竜星位が争う、第2回日中竜星戦が3月16日に中国で行われた。日本竜星の結城聡九段と中国竜星の柁嘉熹九段が対戦し、黒番の柁嘉熹九段が中押し勝ちし、優勝を決めた。

【第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦】
日中韓3ヵ国の勝ち抜き団体戦、第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第13戦が3月4日に行われた。日本チーム5番手の井山裕太九段は韓国の5番手・李世乭九段と対戦したが敗れ、日本チームの敗退が決まった。3月5日に行われた最終第14戦では、中国チーム5番手の柯潔九段が李世乭九段を破り、中国の3年連続5度目の優勝を果たした。
   (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇

「春蘭杯」では日本勢5名が1勝もできず敗退、北風の中で春蘭はいつになったら咲くのか・・・。

「農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」では一力七段が第1ラウンド初戦から3連勝、第3ラウンドでは村川八段が中国・古力九段に勝利と健闘。日本のエース・井山六冠に期待が集まったのですが、無念の敗北・・・。

中韓に遅れをとって久しいのですが、これといった対抗策が見当たりませんね。井山クラスがどんどん出て来ないと・・・。
日本棋院では「GO・碁・ジャパン/囲碁ナショナルチーム応援募金」の募集をしていますが、ドーモ・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2015-4-5):2014年棋戦優勝者選手権/井山が連覇!

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プロ棋士ペア碁選手権2016/王景怡・村川大介ペアがが優勝

2016-04-03 20:30:00 | プロ棋戦

「王・村川ペアV、向井・一力と名勝負」
プロ棋士ペア碁選手権2016決勝戦が2月24日に東京・市ヶ谷の「囲碁将棋チャンネル」スタジオで行われ、王・村川ペアが向井・一力ペアを破り見事栄冠を勝ち取った
   (週刊碁4/4号より抜粋)

    ◇   ◇

若手ペアの王・村川ペアが接戦を制しての優勝。16組の強豪メンバーの中で注目度はイマイチと思いましたが相性がよかった・・・。

それにしてもペア碁優勝の予想は難しいですね。
昨年優勝の小山・羽根ペアは1回戦で吉原・柳ペアに敗退。強豪ペアの青木・井山も1回戦で加藤・山下ペアに敗退・・・。

    ◇   ◇

2月に初めて行われた「プロアマペア碁2016」では16組が参加、鈴木歩七段・芝野龍之介アマペアが小田彩子アマ・王銘エン九段ペアを破って優勝を果たしました。
こちらは女性の勝負強さが勝敗に影響したかも・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2015-4-3):プロ棋士ペア碁選手権2015/小山・羽根ペアが優勝

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2015年棋戦優勝者選手権/趙治勲が初優勝!

2016-04-01 20:57:27 | プロ棋戦

2015年にタイトルを獲得した全タイトルホルダーとファン投票棋士により争う、2015年棋戦優勝者選手権戦の準決勝と決勝戦が3月19日に東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われた。
午前の準決勝で趙治勲 囲碁マスターズカップが余正麒 おかげ杯を、許家元 新人王・ゆうちょ杯 が井山裕太 棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・阿含・桐山杯・棋戦優勝者選手権 をそれぞれ下し、午後の決勝に進んだ。
決勝戦では趙が許に黒番中押し勝ちをおさめ、初優勝を決めた。
   (日本棋院HPより抜粋)

「治勲 気迫の優勝、勝負の鬼健在」 「許 あと一歩届かず」
   (週刊碁見出しより)

   ◇   ◇

今年還暦になる趙治勲さんの奮闘が光ります。準決勝で余正麒、決勝で許家元と、今もっとも打てている若手を粉砕。今後も「アラ還」の意地を見せてほしいですね。

準優勝の許家元さん、準決勝では7冠目前の井山さんを破ったのは大金星。今後は7大タイトルの棋戦でがんばってほしい・・・。

1回戦で謝女流三冠が羽根王冠を破ったのは見事。2回戦で許さんに苦杯を喫しましたが・・・。

   ◇   ◇

1年前の記事(2015-4-1):第53期十段戦第2局/伊田が1勝を返す!

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