海堂尊先生の著書、死因不明社会。AIについて詳述している本だ。
病理医で読んだことのある人はどのくらいいるだろうか。
AIのことを知るには最適の本なので、一読をおすすめする。
私は、この本を読むまで、AIのことを”ほどんど”知らなかった。
我が国の医療が抱えている最悪の事態、”検証なき医療”が医療費削減の観点から推進されているということも。
なぜ、あの人は死んだのだろう。私はどういうふうに死んでいくのだろう。
そういったことが、今の我が国の医療では全く見えてこない。
日本人の考え方、とか美学、とかとは全く違う。
自分の病気はなにか、知ることなく、死んでいく。それはそれで自分自身の問題であるが、我が国の医療が、患者の病気について、何も知ろうとせず、患者を流していっているということを、私たちは知らなくてはいけない。
”死”は決して恐ろしいものではなく、受け入れることは可能なことだ。だが、自らの死を後世に活かしていかないということはあってはならない。
この本は、AIのことがどう、ということではなく、我が国の”いい加減な”医療に対する問題提起である。
私たち病理医は、AIでスクリーニングがかけられたより、複雑な剖検例に挑戦しなくてはいけなくなるが、AIは私たち病理医の仕事を”奪う”とか、そういった、次元の低い問題で議論すべきことではないことがわかる。AIのことをこれまで知らずに毛嫌いしていたのは、私が悪かったと痛感する。
何でもそうだが、食わず嫌い、というか、自分に関わることを知らないままあれこれ言ったり、考えたりするのは悪いことだ。
でも学会は、これ以上入れないので、AI学会には入会できません・・・
病理医で読んだことのある人はどのくらいいるだろうか。
AIのことを知るには最適の本なので、一読をおすすめする。
私は、この本を読むまで、AIのことを”ほどんど”知らなかった。
我が国の医療が抱えている最悪の事態、”検証なき医療”が医療費削減の観点から推進されているということも。
なぜ、あの人は死んだのだろう。私はどういうふうに死んでいくのだろう。
そういったことが、今の我が国の医療では全く見えてこない。
日本人の考え方、とか美学、とかとは全く違う。
自分の病気はなにか、知ることなく、死んでいく。それはそれで自分自身の問題であるが、我が国の医療が、患者の病気について、何も知ろうとせず、患者を流していっているということを、私たちは知らなくてはいけない。
”死”は決して恐ろしいものではなく、受け入れることは可能なことだ。だが、自らの死を後世に活かしていかないということはあってはならない。
この本は、AIのことがどう、ということではなく、我が国の”いい加減な”医療に対する問題提起である。
私たち病理医は、AIでスクリーニングがかけられたより、複雑な剖検例に挑戦しなくてはいけなくなるが、AIは私たち病理医の仕事を”奪う”とか、そういった、次元の低い問題で議論すべきことではないことがわかる。AIのことをこれまで知らずに毛嫌いしていたのは、私が悪かったと痛感する。
何でもそうだが、食わず嫌い、というか、自分に関わることを知らないままあれこれ言ったり、考えたりするのは悪いことだ。
でも学会は、これ以上入れないので、AI学会には入会できません・・・
死因不明社会 (ブルーバックス 1578)海堂 尊講談社このアイテムの詳細を見る |