こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

夫婦円満のコツ

2010年07月21日 | 妻の名言
「わたしの髪の毛って、伸びるのがずいぶん早いらしいの」
美容院で妻が言われたそうだ。
「それで?」とこたえかけて、去年のことを思い出した。腰まであった髪の毛をうなじほどまでにばっさり切ってしまったことがあったのだ。
悪性腫瘍の治療(抗がん剤による化学療法)などで髪の毛を失った人へかつらを作ってあげるという運動を行っている慈善団体に寄附するために、こんなものでも役に立てたらということだそうだ。

このこと自体、半年以上前から準備していたのだから大したものだと思う。こういった女性を妻にできたということは、嬉しい事だ。

しかしながら、それよりも、単に髪の毛が伸びたことを夫に伝え、夫の歓心をひこうというのであれば「それで?」で終わってしまうだろうが、バックグラウンドにそういった事があると、「それで?」では済まされない。
妻の場合、一事が万事、多くの伏線が張られており、いろいろなことを「それで?」で済ませてはもらえない。もちろん、そのほうが、いつも妻に対して”関心”を持っていられるので、夫婦仲は自然とよくなる。

伏線、という言葉が正しいのか、生来の気質のなせる事なのかはわからないが、二人の人間がともに長く暮らしていくためには、そういった細やかなことの繰り返しが大切なのだろう。