こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

顕微鏡の高さの調節

2011年06月22日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
一日、顕微鏡を覗いていると体のあちこちが痛くなる。
目、首、腰、尻はまあ当たり前だが、顕微鏡を操作する手、手首、肘も結構痛くなる。

現在頑張ってくれているレジデント君、背の高いナイスガイなのだが、背が高いにも苦労がある。
接眼レンズの高さの調整はずいぶんできるようになってきたのだが、ステージを操作するハンドル部の高さというのは調節できない。肩の高さ、上腕の長さ、手の大きさが違うのでそれぞれの人がそれぞれ苦しい・・・標準は一体、どんな体型の人なんだろう。

座高は座布団とかでなんとか調整がきくが、顕微鏡の高さはそうもいかない。
というわけで、鏡検する際には顕微鏡本体の高さを上げないといけない。

そのためによく使うのが、ほとんど読むことのない大判の分厚い教科書。
写真にある通り、顕微鏡の下において、顕微鏡の高さを上げる。

病理学教室に入ったばかりの頃、病院病理の部屋に行くといろんな先生が、顕微鏡の下に思い思いに本を差し込んでい驚いた。

「いったい、これは何???」

剖検例がたまっていくにつれ、その理由はほどなく自然とわかるようになったのだが・・・

今でこそなんとも思いませんが、実はこれって、結構奇妙な光景です。
時々、高さを変えるので、本が増えたり減ったりしている。

それにしても、レジデント君の3冊、私が見た中で最も多いように思う。
(私は半年ほど前までは1冊入れていましたが、今は差し込んでいません)


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