こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

標本にまさる原稿は無し

2011年06月14日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
明日、某臨床系学会で病理コメントとして、症例呈示と疾患解説をする。

準備のために教科書を読み、論文を探して読んで、コメントを考えた。
でも、全く文章にならない。
今回は厳しい戦いを強いられそう。

もともと頭がいい方ではないし、さらには老化の加わった頭で新しいことを理解することは土台無理な話だ。どうしよう・・・

と、途方に暮れていたところで、あらためて標本を見た。
いつも、診断しているように、真剣に。

そうすると、まず、所見の文章ができた。
ついで、解説の文章ができた。

写真を撮れば、スライドはあっという間に7、8枚になる。

文献考察のスライドを1、2枚加え、仕上げに院内の臨床医に予演会に来てもらい、意見をもらって、立派なスライドが完成した(気がする)。
よかった、間に合った(かも知れない)。


病理医にとって、標本にまさる原稿は無いのだな、と、つくづく思う準備でした。

とはいえ、高をくくっていると大変なことになる。
明日は気合いを入れてしっかり臨もう。


それにしても、打ち合わせが朝の7時からって・・・
今夜は飲み過ぎないで、さっさと寝よう。