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こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

そんなの、謙遜でもなんでもない、ただ逃げていただけだったんだ

2012年08月25日 | あの頃のこと…思い出話

医学部を卒業して、他大学の医学部の病理学教室に入局した私だが、その教室というか、現在一応所属している教室というのは結構レベルが高く、ついていくのがやっとであった。実際のところ、今でも目立たないように教室員を続けさせてもらっている(と思っている)ような状態なのは本当のところだ。

入局したての頃の口癖というのがあって、それが「いや、どうせ、僕ダメですから」だった。

そんなある日、今は、とても偉くなった少し上の先輩にたしなめられた。「あのさ、いい加減、自分がダメというか、大したことない、っていうのやめたら?」。

言われてみて、ショックだった。なぜなら、自分がホント、情けない、逃げてばっかりの自分だということがわかって。それ以来、「どうせ、俺なんて」とは言わなくなった、というか、言わないようにしている。こういうのは、謙遜でもなんでもない、自分で予防線を張っているだけ。自分を卑下していただけだったんだ。

そうはいっても、今でも、仕事がテンパってしまえば、ついつい「もう限界だー!」とか、「俺の能力超えている!」などと、口走ってしまっているし、こんきもでもひぃひぃいっているが、先輩の言葉は今も忘れないでいる。

「自分はダメなやつなんです。」そんなこと言って生きていくのはいけない。

なぜって、それが私のプライドの最後の一線だから。


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