こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

忘れちゃいけないんだけど

2012年08月22日 | 日々思うこと、考えること

朝、駅を降りたら、胸ポケットに大きな封筒を挿して歩いてくるおじさんがいた。

駅前のポストに投函するのを忘れないためだろう。

私の場合は、家を出るとき、手にもって出る。鎌倉駅近くの駐輪場に着くまで、自転車の運転が面倒ではあるのだけど、仕方ない。何日も投函しないでいては一向にらちがあかない。

大事なことを忘れないための工夫というのはいろいろある。

職場でよく見るのが、若い医者とか、看護師さんが手に直接書くこと。手のひら、手首に数字やらなにやら書いている。

あんまり書きすぎてごっちゃにならなければいいがと思うが、どうなのだろう。

私は手帳を使う。

手帳の場合、書いたことは思い出すが、はさんだ紙を忘れてしまう。

つい先日も、自分の検査の予約票をはさんでおいたのを忘れて、あせった。

あとは、付箋。机の前の壁は見えない。

 

どうしても忘れないということは、忘れないのだが、どうでもよくないことなのに、つい忘れてしまう、というのはどうしてなのだろう。かえって緊張してしまうからかもしれない。

今朝、すれ違ったおじさん。あの胸の封筒、ちゃんと、投函できただろうか。

封筒を胸に挿したまま、電車に乗ってしまっては、気がついたとき、とても恥ずかしいに違いない。