気がついたら、趣味といえるものが無くなっていた。
読む人が読んだら、「ロクに仕事もしていないくせに、なにが趣味だ、エラそうに」と怒りたくなるかもしれない。また、そういうことを気にしてばかりいるから趣味といえるものが無くなってしまったのかもしれない。
中学校から始めたバスケットボールは足首、膝、腰および肘の痛みで、自主引退。水泳も何となく面倒になってしまった。
元々、釣りとかゴルフはやらないし、ほかにこれといったものは無い。昔、少しかじった絵やウクレレをもう一度やろうと思ったこともあるが、一度断念したことがうまくいくとは思えない。中高年に人気のランニング、サイクリング、登山は足の痛みがあるうちは難しそうだし、それなりにお金をかけるのもどうかと思ってしまうと、二の足を踏んでしまう。
将来の夢の一つである一杯飲み屋のメニュー開発、なんてのもやってみたいが、毎晩飲んで終わりそうだし、飲み屋が仕事になったら、趣味では無くなってしまい、これはこれで無趣味になってしまう。
それでも休まなくちゃ体が持たないので、休める時はなるべく休む。そして、そういう時に気分転換にやることが無い。
ここのところ、休みというと、学会の準備か、いつ書き上がるのか皆目見当のつかない論文書きをクラシック音楽を聞きながらやっているばかりだ。
私はこれをやっています、と少しでも愛着を持っていえるようなことを趣味というのならば、このブログは趣味といえなくもないと思っていた(『あなたの趣味は、と尋ねられ。』2013年5月)が、日々自分を見つめ直し、心の波風をコントロールするという作業が、果たして趣味といえるのか疑問を感じる。
ブログが趣味という人から、趣味についてのブログをやっている人まで、一口にブログと言ってもその幅は広い。ただ、ずっと続けて、将来、あの頃はこんなこと考えていたのかと読み返すことができたら、それで十分幸せであるように思う。
ガーデニングで雑草むしりでもしよう