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こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
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いつからこんな私になったのか(4/8)中学生活-2

2015年12月13日 | わたしのこと

私は母校が好きだし、今でも仲良くしている友人は何人かいる。素晴らしい思い出もたくさん残っている。

私が今のような意地悪な性格になったのに、わが母校は関係ない。

この学校に進んでしまった私が、その環境に対応できなかっただけの話だ。

中学三年の担任は素晴らしい先生だった。

ひょうひょうとした男らしい人だった。数学ができず、このままではいけないと思った私は、毎日問題を解いてノートを先生のところに持っていって添削してもらった。

その甲斐あってか成績は少しずつ上向いて、学年で真ん中あたりになった(卒業までこれを越えることはなかったが)。


ここで私にあることを起こした。

その事をここでつまびらかにする勇気はない。

そのことを起こしたとき、私は次のことができていなかった。

いつも開いている『うまくいっている人の考え方』の一節を引用する。

 82  相手を大切にする
自分に対していい感情を持ちたいなら、次のことを心がけよう。
 *相手を軽んじない。
 *相手を意図的に傷つけない。
 *自分より弱い相手をいじめない。
 *相手を自分と同じように大切にする。
 *相手も自分と同じように痛みを敏感に感じる人間だと考える。

“相手”という字を“友人”に置き換え、すべてを逆に言い換えたら、なにがあったかわかっていただけるのではないかと思う。

 

この本は、「自尊心」について考えている本で、自尊心を高めるための考え方が100挙げられている。

そのうちの一つが「相手を大切にする」だった。

前に読んだときには読み飛ばしてしまったが、自分の意地悪と向き合おうと思ったら、この一節を思い出し、引用した。

なぜ、このようなことをしてしまったのかそのきっかけは覚えていない。

けれど、その原因が、人を数値でしか評価できないという誤った人間性に基づくものだったのは間違いない。

他人は自分と同じ感覚を持つ人間であるということを私は知らなかった。

私の意地悪な考え方が完成されたのが、この頃だった。

偏差値とか順位でしか人を評価できない人間の完成であり、相手を大切にできない人間は、自分に対していい感情を持てない。

こうして私は「自尊心」を喪失した。

(明後日に続く)

 

 あれから35年あまり

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