愚妻とか愚息、自分の妻や子供をへりくだって表現する言葉だ。
日本人独特の表現のようで、英語だとそれぞれmy wife, my sonだ。
こういう言葉が全く悪いとは思わないのだけど、日本人のメンタリティーに少なからず悪影響をもたらしているのではないか。
というのも、愚妻とか愚息というのを英語で本気で表現しようと思ったら、一々my bad wife, my bad sonと身も蓋もない言葉で妻や子供を呼んでいることになる。
とすると、自分はそんな妻や子供の夫で親でございますと言っているようなものだ。
これってどうだろうと、コロ健思ったのだ。
そう考えると、私、コロ健も、不肖コロ健などといっているが、自分が未熟で愚かだと繰り返し名乗っていることとなる。
こういうことは改め、これからは“不肖”というのはよそうと思う。
へりくだるというのはずっと昔からの日本人の美徳(?)のようで、源氏物語を読んでも、しばしば「私のように取るにたらない者が」、というような表現が出てきて、読んでいてずいぶん違和感を感じた。
上流社会の中でも、天皇以外はみんなこうなってしまうのだから、どうしようもない。
謙遜とへりくだり、同じかと思っていたが、どうも違っていた。
よく考えながら、自分のことを評価して、表現しよう。
言霊に通じます