「コロ健先生、あちこちから引っ張りだこですね」と、ふた回り近く年の離れた先生に言われた。たしかに最近誰かに呼ばれて人前で話すことが多いと感じていた。
「まあ、モテ期みたいなもんだね。ホラ、僕は人があまりやっていないことをやっているから、それでたまに話でも聴いてみようということになるんだよ。しばらくして、一回りしたら終わるから。」
そう、応えながら、今の自分を落ち着いて見た。
有頂天になっていないか、一つ一つの話を誠実に一生懸命やっているか。
少しでも、有頂天になったり、天狗になったりしたら、人間どこか嫌なところが出てくる。自分はすごいんだ、なんて思い上がってはいけない。そんなそぶりが出た途端に、私は皆からそっぽを向かれるに違いない。
私はその方面のプロではない。アマチュアである私の日々の仕事の延長の”ニッチな”話を聴きに来てくれた人と、楽しい有益な時間を共有するために少しでも努力しないといけない。モテ期にこそ、自らを客観的にみて落ち着いて仕事をしなくてはいけない。
なんてことを考えながら、このあと数回を乗り切っていこう。
来年の予定はまだ入っていない