11月に入って夜空が綺麗になった。家に帰って、東の空を見ると、暗闇にうっすらと浮かぶ絹張り山から朝比奈にかけての稜線近くを赤や白のランプを点滅させながら飛ぶ飛行機が見える。夕方あたりは渋滞しているようにすら見える。首都高で西向きに走っていると、ダイハードさながらに飛行機が羽田空港に向かって数珠繋ぎとなっているが、それを逆方向から見ていることになる。
夜中、遠くの方からひどい騒音が聞こえたような気がして目が覚めた。週末の夜、時々大挙してやってくる暴走族のバイクの音かと思ったがそれとはちょっと違う。いよいよ耳鳴りが始まったか?実際にどこかから音がでているのか、自分の耳鳴りなのかを確かめようとベランダに出てみたらバイクの音は聞こえてこない。でもやっぱり音がどこかから聞こえてくる。幸い耳鳴りではなさそうだ。ではどこから?と、空を見上げたら、ライトを点滅させながら飛ぶ飛行機が見えた。音の正体は飛行機の騒音だったのだ。
たまに飛行機に乗ると神奈川の上空を通ることがあるが、騒音の原因はその飛行機だった。羽田空港(東京国際空港)は、2010年10月より24時間飛行機の離発着が可能 となっているから、こんな夜中でも上空を飛んだら騒音は地上まで届いてくるようだ。それも家の中の枕元まで。このあたりでもこれほどなのだから、夜間発着訓練だの何だのという基地近くの騒音被害はどれほどのものなのだろう、想像を絶するものであるに違いない。神奈川東京は基地が多いので、騒音被害に遭っている人は少なくない。そして沖縄も。
今、ヨーロッパでは”飛び恥”というムーブメントが盛り上がっているそうだ。なんでも、移動には、飛行機よりもずっと地球環境に優しい鉄道を積極的に利用しようということだそうだ。島国の日本ではそうそう簡単にはできないことかもしれないが、国内の移動を鉄道主体とすることだけでも色々と変わってくることはあると思うし、騒音もだいぶ軽減されるに違いない。
私自身も使ってる