どこまで人は他人に対して期待していいのだろうか。
「私がやりましょう」という人に用事を頼んで思った通りになることは少ない。他人が自分の思い通りになるなんていうことはまずないし、そうするのであれば、自分がそれなりの負担を持つ必要がある。
「よろしくたのむ」
これほど勝手な物言いはなく、具体的に細かく指示してやっと望みの結果にたどり着くことができる。

たとえば選挙。たかが1票、されど1票と、あれこれ頭を悩ませて投じた1票が全て自分の期待した通りになることはありえない。自分が投じた1票が、賄賂などによてねじ曲げられたとしたら期待外れを通り越して失望、絶望となる。
”期待”とは自分本位な思い込みだと思えば、それを他人に押しつけてはならないことなど容易にわかる。
期待しない代わりに、自分は自分で自分の責任に基づいて思った通りに行動する。いいこともわるいことも、全ての原因は自分にあるといつも思っていたら、他人に期待することもなく、生きていくことができる。
いいこと悪いことなんていうのも相対的なことであって、他人へのおかしな期待ややきもちを持たなければそれほど悩ましいものではない。
受験もそうですよ