こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

これはある意味人類対ウイルス

2020年01月29日 | 自然災害・事故・感染症
新型コロナウイルス、2019-nCoV。
感染の広がりを日本中、いや世界中で憂慮しているが、感染症というもの、全員が全員感染防御態勢でなくては意味がない。でも、そんなことは土台無理で、感染防御の意識の低い人はもちろんだし、そういう意識の低い人を含めた不特定多数の人と関わるざるを得ない人などは、その意識があってもリスクは高まる。
そういったところからの感染拡大は仕方ないとして、せめて自分の身は守ろうと思えばそれはそれで少しは貢献できる。
個人レベルでできる感染対策はマスク着用、手洗いと咳エチケットぐらい。そんなにたくさんではない。

マスクは多くの人が使っている。昨日電車内で見渡したら4割ぐらいの人がマスクをつけていた。この先、感染の拡大にしたがって、その割合はもっと上がるだろう。ずいぶん前にマスクのつけ方を記事にしたことがあるので参考にしていただきたい(それ、ちょっと違います(1)・・・マスクの表裏 - 2013年1月25日、マスクのつけ方 - 2014年3月13日)。最近はマスクの色も形も様々で使い方もそれぞれのようだが、いまだに鼻の形を作っていない人が多いように思う。
手洗いも大事。この前も書いたが咳を手のひらで受ける人は少なくない。私もつい手で咳を押さえてしまう。その手で手すりやつり革を触ったらどうなるかは火を見るよりも明らか。でもまあ、外から室内に入ったときぐらいでいいのではないか。あんまり潔癖になって心の方がやられてしまってもよくない。あと、スマホは案外不潔なので気をつけたい。
咳エチケットは数年前からいわれていることで、咳の飛沫が周囲に飛び散るようなことがないように気をつける。周囲の人への配慮ともなるので、喉がイガイガしていたらマスクをしておいて、急な咳に備える。マスクをしていない場合、口を手で押さえるようなことはせず、腕や肘などで受けるようにする。
上気道に感染するということは明らかだから、どれも有効な感染防御作であることは間違い無い。インフル対策にもなると思って一人でも多くの人がやるしかない。自分だけは大丈夫などと慢心しないほうがいい。
マスクの記事を読むと、”SARSウイルス、鳥インフルエンザ、豚インフルエンザ”などという今でも恐ろしくなる単語が並んでいるが、これまでに人類はどれも乗り越えてくることができた。話は人類対ウイルスなのだ。人類はワンチームとなって戦うという意識が必要。
潜伏期の確定がまだできていないようだが、押さえ込みに成功するか否かは2月いっぱいがヤマとなるだろう。
免疫力は落ちるし、乾燥で喉の防御機能も落ちている。くれぐれも注意しましょう。
夜になっても暖かい

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