ポインセチアの短日処理を始めてから二週間目ほど経った。
風にあおられて折れてしまった枝を、小さな鉢に挿し穂した二つがなかなかいい色になってきた。
これなら出遅れを取り戻すことができるだろうか。
一方、丸葉のものは色の変わる気配がない上に、出し入れするうちにまた大きな枝を折ってしまった。
ポインセチアは折れやすくて扱いが難しい。
専用の段ボールで覆ったらいいのかもしれないが、それはそれで大掛かりだし、見栄えも悪い。
今日は飛び石連休の中日だった。
学生はまあ仕方ないとしても、通勤の人は少し減るのではないかと期待していたが、普段とあまり変わらず車内はなかなか混んでいた。
最近は混雑度も少し改善されてきたが、昔はもっとひどかったのを今でもよく思い出す。
結婚してしばらくは妻と一緒に出勤していたが、最寄りの駅から乗るのが一苦労で、妻だけ押し込んで私は次の列車を待つなどということがよくあった。
混雑のひどい電車では立っているのももちろん苦しいし、座っていても目の前の人が倒れ込んでくるし、最寄駅がターミナル駅の手前なので降車も一苦労なんてこともあった。
そんなわけで少しでも楽な通勤時間、経路を日々工夫し、現在に至っている。
それにしても日本の電車というのは安全だ。
残念ながら、これまでには何度も筆舌に尽くし難い悲劇はあったが、こんなにぎゅうぎゅう詰めの電車をたくさん、しかも時刻通りに運行しているのは奇跡に近いことのように私には見える。
その分、安全確保のためにしょっちゅう遅延が起こる。
車内トラブル、線路内への立ち入り、荷物挟まり、非常ベル、急病人の発生、人身事故、いったいなにが起こっているのだろうと思いながらも、止まってしまった電車が再び動くようになるのをじっと待つ。
鉄道でのトラブルは、決して他人事ではない。
どれもいつ自分に起こる、もしくは自分が引き起こしてもおかしくないことだ。
電車を使っていると、マナーの悪い人(本人は普通だと思っている)はいくらでもいて、そんな人のことを見てしまったり、自分自身、大丈夫だろうとひょいとギリギリで飛び乗ることもある。目の前で倒れた人を私が面倒を見ることになったこともあったが、この先自分が急病人になるかもしれない。
ホームから落ちてしまうことだって十分ありうるし、痴漢にでも間違えられたら目も当てられない。
そう考えると、通勤中というのは常に緊張感を持って行動せねばならず、結果としてこれだけで1日の半分ぐらいの体力を使ってしまっているのではないかと感じるのも止むを得ないのかもしれない。
雑用とも言えず
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