先日、帰宅すると妻が、ニヤニヤというか、ニコニコしている。
何か話したいことでもあるのだろうと思って、
「何かいいことでもあったの?」と、尋ねた。
すると、「別に、“いいこと”っていうわけではないんだけど。でも、やっぱりいいことかな」
「もったいぶらないで、教えてよ」
というようなことのあと、やっと話し出してくれた。
なんでも、フラットコーテッドレトリバーのナイトの散歩の途中、下馬の交差点で信号待ちをしていたら、同じく信号待ちをしていた素敵なオジサマがナイトのことをさして、
「この犬は、なんという名前ですか?」と聞かれ、
妻は、「ナイト、っていうんですよ」と答えたそうだ。
そうしたら、その御仁、
「そうですか、ナイト、ですか、良い名前ですね。それに、クイーンが美しいので、ナイトもますます立派に見えますね」とおっしゃったそう。
妻も、「ありがとうございます」と礼(?)を言った、というようなやりとりがあったそうだ。
それは、当然、私にも報告したくもなろう。
鎌倉にはこういう、現役時代、丸の内の一流企業に横須賀線のグリーン車で通っていた元超エリートのカッコいいおじさんが多い。こういう人、仕事もさることながら女性のあしらいも上手だったのだろうなと、つくづく思う。
ちなみに、そのおじさんは着物姿だったそうな。
それはさておき、ナイトの名前(血統書の正式名ではなく、通称)だが、名付け親は息子である。
そもそも、マルチーズのコロのトリミングに連れて行っていたペットショップにナイト(その頃は名無しのフラットコーテッドレトリバー)がいて、それを見た娘がひと目惚れしてしまった。1ヶ月、2ヶ月とコロのトリミングに通うごとに大きくなっていくが、いつまでたっても買う人がいない。
そろそろブリーダーさんのところに返すかどうかなんですよ、なんてことをお店の人にいわれた頃にその店でナイトに初めて会った。妻はなに喰わぬ顔でコロの餌を購入していたのだが、「ああ、この子、とっても可愛いのよ」などといって、紹介してくれた。結構、可愛かった。
それから2度ほど、コロとは関係なくそのペットショップを訪れた。もう、5ヶ月くらいになっていてずいぶん成長していた。さすがにこのくらい成長してくると、逆に値段は下がる。そろそろ手が届くぐらいの値段に下がってきた、そんなある日、家族会議を開いた。
話し合いの結果、そのフラットコーテッドレトリバーを飼いたいのは娘、コロのことを思うと忍びなくて飼うのに反対というのが、戌年生まれの息子。家を建てたので、これで室外犬を飼えると思っていたが、やっぱり2頭は多いのではないかと消極的な私。というところまでは判明したのだが、妻の旗色がわからない。妻はもともと大の犬好きで、当然娘と一緒になって飼いたいと言うだろうと思っていたら、何も言わない。結局、家族会議で結論は出なかった。
商売ということもあろうが、ペットショップから、いよいよフラットコーテッドレトリバーの子犬をブリダーのところに返すという連絡が来た。仕方ないかと思っていたら、朝、出がけに娘に「パパ、お願い、ちゃんと世話するから、あの子飼いたい」とねだられた。
「うーん」私ももともと犬は好きである(というわけで!)。結局、私が賛成にまわった。
そんなこんなで、2年前の私たちの結婚記念日に、そのフラットコーテッドレトリバーの子犬(というにはずいぶん大きくなっていたけれど)がわが家にやってきた。
で、その名前。
これまた、家族会議。クロだの、なんだのいろいろ言っていたのだが、息子の『ナイト』の一言で、決まってしまった。
黒犬なので、夜のナイト(Night)、娘を守ってくれる騎士のナイト(Knight)をかけて、日本語で『ナイト』。
それ以来、ヒバチップでドッグランをつくったり(これはこれで雑草が生えないので別の意味で良かった)、しつけ教室に通わせたり(結局合宿までになってしまったが)、と、いろいろ大変ではあるけれどわが家の一員として仲良くやっている。
何か話したいことでもあるのだろうと思って、
「何かいいことでもあったの?」と、尋ねた。
すると、「別に、“いいこと”っていうわけではないんだけど。でも、やっぱりいいことかな」
「もったいぶらないで、教えてよ」
というようなことのあと、やっと話し出してくれた。
なんでも、フラットコーテッドレトリバーのナイトの散歩の途中、下馬の交差点で信号待ちをしていたら、同じく信号待ちをしていた素敵なオジサマがナイトのことをさして、
「この犬は、なんという名前ですか?」と聞かれ、
妻は、「ナイト、っていうんですよ」と答えたそうだ。
そうしたら、その御仁、
「そうですか、ナイト、ですか、良い名前ですね。それに、クイーンが美しいので、ナイトもますます立派に見えますね」とおっしゃったそう。
妻も、「ありがとうございます」と礼(?)を言った、というようなやりとりがあったそうだ。
それは、当然、私にも報告したくもなろう。
鎌倉にはこういう、現役時代、丸の内の一流企業に横須賀線のグリーン車で通っていた元超エリートのカッコいいおじさんが多い。こういう人、仕事もさることながら女性のあしらいも上手だったのだろうなと、つくづく思う。
ちなみに、そのおじさんは着物姿だったそうな。
それはさておき、ナイトの名前(血統書の正式名ではなく、通称)だが、名付け親は息子である。
そもそも、マルチーズのコロのトリミングに連れて行っていたペットショップにナイト(その頃は名無しのフラットコーテッドレトリバー)がいて、それを見た娘がひと目惚れしてしまった。1ヶ月、2ヶ月とコロのトリミングに通うごとに大きくなっていくが、いつまでたっても買う人がいない。
そろそろブリーダーさんのところに返すかどうかなんですよ、なんてことをお店の人にいわれた頃にその店でナイトに初めて会った。妻はなに喰わぬ顔でコロの餌を購入していたのだが、「ああ、この子、とっても可愛いのよ」などといって、紹介してくれた。結構、可愛かった。
それから2度ほど、コロとは関係なくそのペットショップを訪れた。もう、5ヶ月くらいになっていてずいぶん成長していた。さすがにこのくらい成長してくると、逆に値段は下がる。そろそろ手が届くぐらいの値段に下がってきた、そんなある日、家族会議を開いた。
話し合いの結果、そのフラットコーテッドレトリバーを飼いたいのは娘、コロのことを思うと忍びなくて飼うのに反対というのが、戌年生まれの息子。家を建てたので、これで室外犬を飼えると思っていたが、やっぱり2頭は多いのではないかと消極的な私。というところまでは判明したのだが、妻の旗色がわからない。妻はもともと大の犬好きで、当然娘と一緒になって飼いたいと言うだろうと思っていたら、何も言わない。結局、家族会議で結論は出なかった。
商売ということもあろうが、ペットショップから、いよいよフラットコーテッドレトリバーの子犬をブリダーのところに返すという連絡が来た。仕方ないかと思っていたら、朝、出がけに娘に「パパ、お願い、ちゃんと世話するから、あの子飼いたい」とねだられた。
「うーん」私ももともと犬は好きである(というわけで!)。結局、私が賛成にまわった。
そんなこんなで、2年前の私たちの結婚記念日に、そのフラットコーテッドレトリバーの子犬(というにはずいぶん大きくなっていたけれど)がわが家にやってきた。
で、その名前。
これまた、家族会議。クロだの、なんだのいろいろ言っていたのだが、息子の『ナイト』の一言で、決まってしまった。
黒犬なので、夜のナイト(Night)、娘を守ってくれる騎士のナイト(Knight)をかけて、日本語で『ナイト』。
それ以来、ヒバチップでドッグランをつくったり(これはこれで雑草が生えないので別の意味で良かった)、しつけ教室に通わせたり(結局合宿までになってしまったが)、と、いろいろ大変ではあるけれどわが家の一員として仲良くやっている。
さて、記事に登場した紳士。奥様をご機嫌にしてくれたのですから、いいことをしたのではないかと思います。
私、「超エリートのカッコいいおじさん」でも「女性のあしらいも上手」でも全くありませんが、褒めることは抵抗が余りないので、女性の容姿も時々褒めています。もっとも、お世辞は言えない性格ですので、だれかれ構わずではありませんが・・・。
中年の既婚女性ですと、もう余裕綽々で、奥様のように「ありがとうございます」と言ったり、「何も出ませんよ」「何をおっしゃいますか」とにこやかに応対してきます。年齢が下がるにつれて、羽目をはずすほど喜んだり、むっつり黙り込んだり、反応が不安定?になってきます。
でも、さすがに初対面の通りすがりの女性を自然に褒めることは出来ません。鎌倉の紳士の境地にははるかに及ばないようです。
お忙しそうですが、どうぞご体調にお気をつけを。それではまた。
コメントありがとうございます。夏バテ大変でしたね。また、残暑も。今年は残暑つらかったです。渇水になりかけていましたし。
体調にはお気をつけ下さい。