先週も月山に行ってみたが、雨降りで鳥見どころではなかった。今日はそのリベンジだ。天気も良さそうなので楽しみだ。昨夜寝るのが遅くなってしまったが、朝4時に起き、4時半頃家を出た。この頃、夜が明けるのがずいぶん早くなった。4時半ですでに明るくなっている。近くのコンビニで朝食を買って、あとは直行だ。5時半頃志津の自然博物園に着いた。ネーチャーセンターわきの広場の雪はすっかり消えてなくなっている。山際のところにミズバショウが咲いている。でも、もう終わりといった感じだ。 それにしても、今年は本当に雪が少なかったんだと実感する。例年ならまだまだ雪が残っていて、雪の上を歩いて崖を上っていくのだが、今年は・・・すでに雪は消え、樹木も立ち上がり、葉が青々と茂っている。これじゃあ、規定の道を歩いて上に上って行くしかない。石跳川の方からミソサザイの元気なさえずりが聞こえてくるが、帰りに寄ることにして、崖を上っていった。 途中オオルリの声が聞こえてきたので姿を探すと、木のてっぺんでさえずっている。この木に止まって鳴くのを何度も見たことがあるが、オオルリのソングポストになっているのだろう。崖を上ると、ブナの林だ。雪があればどこでも歩けるのだが、今日はやぶで歩けない。仕方なく、道なりに歩いていくと、キビタキらしい声が聞こえてきた。「~らしい」と言うのは、いつもマイフィールドで聞くさえずりとちょっと違うような気がしたからだ。でも、あの声は確かにキビタギだよなぁ・・・と、一人ブツブツ言いながら葉っぱだらけの中を探すと、・・・いた、いた。やっぱりキビタキだった。ちょっと若い個体のようだ。写真は撮れなかったが、一応これで青・黄はそろった。さらに歩いていくと、またキビタキの声だ。 今度は崖の下の方から聞こえる。あちらこちら葉っぱの間をのぞいて、やっと見つけた。この個体はのんびりさえずっているので、じっくり観察and撮影できた。やっぱり新緑にキビタキは最高だ。この後も数個体キビタキに会うことができた。十分キビタキを堪能することができた。上りは周海沼まで行こうかと思ったが、身体的都合により「湧き水」のちょっと上の大木の所でストップにした。ここでしばらく休んでいると、シジユウカラ・アカハラ・ゴジュウカラ・ミソサザイ・キビタキの声を楽しむことができた。とにかく新緑の中に身を置く心地良さ。野鳥のさえずりの心地良さ。とにかく最高の贅沢だ。下りの途中、「展望地」に寄ってちょっと遠くの景色でも見て・・・と、ほんの気まぐれだった。そのちょっとした気まぐれが、またまた素晴らしい出会いを用意してくれた。 山 ツツジの花を入れて景色の写真を撮ろうと思ったところに、ス~~と飛んできた1羽の鳥さん。クロジだ。実は心密かにねらっていた鳥で、しかも近すぎ!こんなに近いところに止まって大丈夫なの?躍る心を落ち着かせながらカシャ、カシャ。地面に降りてのカメラ目線にもカシャ、カシャ。移動してのさえずりもたっぷり聞かせてくれた。気がつくと、近くにもう一羽やってきた。♀かもしれない。カップルで待ち合わせしていたのかも。それにしても人を恐れない個体だったなぁ・・・と感心しつつ崖を下っていった。 上る途中鳴いていたミソサザイの所に 寄ったが、虫が顔の周りでうるさいのと、タイミングが合わなかったのと、もうすでに満腹状態だったのとで、すぐに帰ってきてしまった。車に戻ったのは8時過ぎだった。弓張平に移動して、コンビニ朝食をとった。窓を全開にして、爽やかな空気を吸いながら食べていると、「カッコー、カッコー。」と聞こえてきた。そう言えば、今シーズンカッコウの声は初耳かも。食べた後、寝不足もあって、眠くなってきたので少し眠った。 気がつくと、9時半だった。そろそろ移動しようかと考えていると、「カッコー、カッコー。」と鳴きながらカッコウが飛んできた。後を追うと、姿を見つけることができた。カッコウを撮ったのは久しぶりだなぁ。結構歩いたのと、良い出会いがいっぱいあったのとで、今日の鳥見はここで終了とした。
【出会った鳥たち】 オオルリ・キビタキ・クロジ・カッコウ・ミソサザイ・アカハラ・アオゲラ・コゲラ・シジュウカラ・ゴジュウカラ