きまぐれ鳥見んぐ

野鳥たちとの出合いを求めてのきまぐれ鳥見日記

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シギ・チドリ三昧’20.8/26

2020年09月01日 | シギチ日記
鳥友人から有難い情報をいただき、この日、太平洋側に出かけた。目的はズバリ、シギ・チドリだ。残暑とはいえ、連日猛烈な暑さが続いている。日陰の無い海沿いなので、早朝から鳥見して、お昼前には撤収することにした。出発は、夜明け前の3時半。3時間弱で現地到着。ここは、震災前に3,4回来たが、震災後は初めてだ。埋立地という事もあり、様子は全く違っていた。それでも、何とか無事ポイントに着くことができた。気温は、23,4度といったところか。それほど暑くはない。朝食は後回しで、暑くなる前に鳥見だ。4時間ほど鳥見して、観察できたシギ・チドリは10種。今シーズン1回目としては上々だ。種名ごとに記録しよう。
①メダイチドリ  
観察をスタートして、最初に目についたのが、このメダイチドリ。幼鳥が多かったが、胸の赤褐色のきれいな夏羽も見られた。和名の通り、眼の大きいのがよくわかった。全長20cmほどだが、それより一回り大きいオオメダイチドリが入っていないか、眼を大きくして探したが、見当たらなかった。

②コチドリ
撮影している時はシロチドリと疑いもなく撮っていたが、後日画像を見ると、不明瞭ながらアイリングが見られ、何といっても足の色が淡い黄色で、シロチドリの足の色と違っていた。図鑑で何度も照らし合わせて、コチドリ幼鳥で納得した次第です。

③シロチドリ
図鑑で何度も調べた上で、シロチドリとしたのが、この個体。ただ、くちばしがシロチドリよりも太いように見えるので、もしかすると、メダイチドリの幼鳥かもしれない。ん~、難しい。 

④ムナグロ
全長25cmほどの中型のチドリだ。水辺から離れた草むらの方に3,4羽見つけた。腹の所に黒斑が見られ、夏羽から冬羽への換羽中の個体と思われる。しばらくすると、水辺のところにやってきて、水浴びを始めた。頭を水の中に入れ、さかんに羽をきれいにしていた。

⑤トウネン
シギの基本種。全長15cmほどの小型のシギだ。水辺でさかんにエサとりをしている。上面の色や模様に個体差があり、冬羽なのか、夏羽から冬羽への換羽中なのか、なかなか識別が大変で、シギチ初心者の自分には奥深い種である。
トウネンの他にヨーロッパトウネンが入っていないかと探したが、自分には見つけられなかった。後から来られた鳥知人のSさんによれば、幼鳥は見分けやすいとの事。もっともっとトウネンをしっかり観察しておかねば・・・。

⑥キョウジョシギ
突然飛んできた。すぐ確認すると、キョウジョシギだった。幼鳥のようだ。成鳥雄の夏羽をまだ見たことがない。「京女」らしい姿を一度見てみたい。

⑦キアシシギ
大きな水たまりに一羽いて、エサを探していたのがキアシシギだった。25cmほどの中型のシギで、全体的に灰色であまり目立たないが、よく見られるシギなので、基本種としてしっかり観察しておこうと思った。くちばしは長く、足は短いのが特徴。

⑧イソシギ
奥の草むらの所で、エサとりをしていた。やや距離はあるものの、白い切れ込みはしっかり確認できた。

⑨キリアイ
はじめ、やや遠くの水辺でトウネンと一緒にいるトウネンより少し大きめのシギは何だろう?と思っていたが、次第に近いところまで来てくれるようになり、くちばし先端の曲がりや背中の白いV字からキリアイだとわかった。見つけた時は、水辺でさかんにエサとりをしていたが、9時を過ぎたあたりから、石の陰でトウネンと一緒に座り込み、のんびりお休みモードに入ってしまい、写真的には物足りない状況となってしまったのでした。

⑩タカブシギ
隣の大きな水たまりに行くと、一羽、貸し切り状態で、のんびりエサをとっていた。眉班がよく目立ち、上面には黄褐色味があることから幼鳥のようだ。

 時々、猛禽類も現れた。ミサゴ、ハヤブサ、チョウゲンボウだ。ハヤブサにいたっては、水辺で賑やかにしていたシギ・チドリたちを思いっきり飛ばしてくれた。それを境に水辺は静まり返り、早朝の賑わいはその後戻ることはなかった。まったく、もぉ~。(泣)

 という事で、予定通り11時ごろ帰宅となった。今秋のシギチ探鳥1回目は10種出会うことができ、上々の鳥見となった。

【出会った鳥たち】 ミサゴ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、メダイチドリ、コチドリ、シロチドリ、ムナグロ、トウネン、キョウジョシギ、キアシシギ、イソシギ、キリアイ、タカブシギ、


コメント (6)
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