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Kobby loves 埼玉&レッズ

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アジアカップ決勝

2007-08-01 15:58:04 | ワールドサッカー
今日の浦和対広島戦は、平日夜の試合で即日更新は厳しいので、またマニアックなネタになりますが、アジアカップで優勝したイラク代表の話をします。前回は、イラク代表の選手たちは中東の産油国のビッグクラブで力をつけたと言いましたが、それ以外にも要因はあります。

まずは、ブラジル人のビエイラ監督の采配です。中東のチームは、オシム監督のサッカーとは違って、取って縦に速いサッカーをすることが多いです。イラクもそういうチームですが、決勝のサウジ戦を見る限り、ストロングポイントは4-3-2-1の3ボランチのところです。ここで積極的な守備をして、サウジの攻撃を寸断して、縦に速く攻めます。

ドリブルもロングパスも両方可能で、トップ下を置かないハンデを感じさせない攻撃を見せます。シュートレンジも長く、サウジのCBにいい選手がいる以上、そこでは勝負せず、遠めからのシュートを選択しました。このビエイラ監督のゲームプランが見事に当たり、サウジの攻撃は単発に終わり、内容から見てもイラクの勝利は必然でした。

しかし、日本代表が真似をすればいいかというと、決してそうではありません。この4-3-2-1は、かなり1トップのマホムードに頼っているサッカーだからです。縦に速いサッカーをする以上、縦パスを前線で受けてくれる選手がいないといけません。マホムードは、普通のパスはもちろん、明らかにミスパスと思われるボールにも、そのフィジカルの強さを生かして時にはマイボールにします。

ポストプレーヤーは足が遅いことが多いですが、マホムードの場合は結構スピードもあります。ただ、今回のアジアカップは、グループリーグのイエローカードは決勝トーナメントに持ち越さないルールで、警告累積の出場停止は出にくい事情がありました。しかし、W杯予選のような長期戦は、当然主力選手の出場停止は想定しておかなければいけません。

マホムードが出場停止になった場合、サッカーそのものを変えなければいけないイラクが、W杯予選でも同じサッカーができるとは、私には思えません。(前回の記述とは矛盾しますが、今回の決勝戦を見て考えを変えました。)ビエイラ監督は、短期契約ですから、アジアカップで勝つためにベストな方法を取った訳で、次の代表監督は難しいだろうと思いますが。
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