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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

縦へ早く(8/18甲府対浦和)

2007-08-18 22:39:49 | 浦和レッズ
今日の甲府戦、まだ退院直後ということもあり、生観戦は自粛してテレビ観戦でした。国立は赤く染まっていましたが、甲府サポもバス80台で来たとかで、青く染まる部分も結構ありました。甲府のゲームプランは、柏戦を参考にして、ポンテを潰してから攻めるというようでした。しかし、ポンテはドイツ1部リーグでレギュラーだったトップ下ですから、マークされてもたまには外せます。

そんなポンテの縦パスから、田中達也がフリーで抜け出した前半1分の攻撃を見て、甲府は縦に速く攻められると戻って来れず、1ボランチと4バックが残るだけにできることがわかりました。また、浦和の前線に田中達也と永井がいることで、両方の対策を同時に打つのは難しいという事情もありました。

そんな甲府の隙を狙ったのは、意外にも鈴木啓太でした。鈴木啓太は、チームで唯一、どんな試合でも元気に走り回れる選手です。その鈴木啓太のスルーパスが田中達也に通り、浦和は前半の早い時間で先制点をいれました。また、こちらも元気さが目立った、左アウトサイドでスタメンの平川も意欲的に縦に走りました。

2点目の永井のゴールは、平川が長い距離をドリブルで上がって、ゴールライン付近まで切れ込んだマイナスのクロスを永井がちょこんと合わせたものです。事実上平川のゴールと言ってもいいようなゴールでした。ドリブルと言えば相馬の専売特許のようなところがありましたが、走力で上回る平川がいつもこのプレーができれば、相馬を押しのける可能性もあるのではと思います。

さらに鈴木啓太が3点目のゴールをボレーで決めて、3-0としたことで、後半は安心して見られるのではと期待しました。ここまで行けば、省エネサッカーをしても許される状況です。しかし、後半の浦和は、追い込まれて人数を掛けてきた甲府にサイドを押し込まれてしまいました。

石原のゴールは、これだけを見れば事故扱いのようにも見えますが、そんなサイドでの起点を何度も作られたことで、決して見過ごしてはいけない失点になってしまいました。そんな状況でしたから、田中達也の4点目は貴重でした。好調さが目立った平川のクロスでしたが、これだけ決めれば田中達也も完全復活と言っていいと思います。

G大阪引き分けの報で、浦和は首位に立ちました。しかし、リーグ戦はまだまだ長いです。浦和もG大阪も、全勝はできないと思われるので、悪いときの崩れを最小限に抑えられるのはどちらかという勝負になるでしょう。
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サポを動かしたGK(土田尚史)

2007-08-18 13:25:27 | 浦和レッズ
Jリーグ草創期に、浦和のゴールを守った熱血GK、土田尚史さん(現トップチームGKコーチ)の思い出です。土田は、日本リーグ時代の三菱に加入し、Jリーグの開幕と同時にレッズのGKになっています。当時の日本リーグは、観客が入らないことで知られ、日本代表の成績もW杯1次予選で敗退するなど悪く、サッカーが人気スポーツになる土壌はないように思えました。

そんなサッカー界が変わったのは、1992年の地元開催のアジアカップで、日本代表が優勝を果たして以降の話です。日本代表はW杯に出れないのが当たり前に思っていた私も、ドーハで戦う代表を見て、何とかW杯に出れないものかとテレビの前で応援したことを思い出します。

これで、Jリーグは一躍ブームになりました。それまで、満員の観衆とは無縁だったのが、突然駒場や国立が連日満員になるようになりました。この変化に、選手たちは戸惑っているかのようで、サポーターとどうやってかかわって行くか、なかなかつかめない選手が多かったように感じます。

そんな中で、異彩を放っていたのが、当時のGKの土田です。初めて土田を見た、満員の国立で、土田はゴール裏のサポーターに目掛けて手を叩き、「もっと応援してくれ」というポーズを取った記憶があります。また、MDPで見た記事によれば、ゴール裏のサポーターの指示で相手のフリーの選手に気付くこともあったそうです。

いい意味で、サポーターを「積極的に利用」したGKなのです。大原まで練習を見に行ったときも、金網越しに見ていた私に、ハードな練習で汗を流した直後ながら「今日は暑いよね」と土田は声を掛けてくれました。サインにも積極的に応じてくれて、サポーターへの対応という意味では一番の選手だったように思えます。

ただ、そんな土田も、プレーで一つ大きな欠点がありました。それは、ゴールキックがハーフウェイラインまでしか飛ばないことです。極端な話、キックの飛距離だけなら女性の山郷(レッズレディース)と比べてもそれほどの差はないのではと疑いたくなります。横への反応なら結構いいものがありましたが、このゴールキックの問題で、代表キャップを得ることはできませんでした。

声の大きさが売り物だった土田の特徴は、今のGKで言えば山岸に受け継がれています。ある程度完成した状態で浦和にやってきた都築と違って、山岸は土田が育てたGKと言っていいと思います。GKコーチとしても、能力は高いと思います。
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