Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

サイド対決(8/25浦和対FC東京)

2007-08-25 23:38:52 | 浦和レッズ
慎重策で引いてくる可能性もあると思われたFC東京ですが、この日は積極策でした。運動量で浦和を上回ろうというのがゲームプランで、事実左サイドのリチェーリは山田のクロスに帰っていたり、攻撃では鋭いドリブルを見せるなど驚異的な運動量で、サイドを制圧しようというFC東京の狙いを体現しました。

対する浦和も、サイド攻撃のチームですから、この試合はサイド対決の様相で進みました。ただ、プラン通りに試合を運んでいたのはFC東京のように思えます。FC東京は4-5-1ですから、サイドから仕掛けようとすると、サイドハーフとSBの二枚が使えます。対する浦和は3-5-2ですから、普通に仕掛けようとすると、アウトサイドの1枚です。

そのため、浦和はどうしても数的不利は否めず、リチェーリ対策で、鈴木啓太がサイドに引っ張られて、山田と2枚つかないと止められない苦しい状況になりました。FC東京の先制点もリチェーリのサイドで、警戒していたはずのリチェーリに抜け出されて、最後は赤嶺が押し込んでいますが、事実上リチェーリのゴールでした。

しかし、サイドから攻めたい浦和は、どうしても田中達也やポンテがボールの集まる右サイドに寄っていて、なかなか突破できませんでした。そんなとき、一緒に見ていた弟が、「平川のサイド攻撃、欲しいな」と言いました。試合はその通りになりました。縦に走ると速い平川が、サイドチェンジのパスに走り込んで、達也の同点ゴールと堀之内の逆転ゴールの両方をアシストしました。

試合の流れを持ってきたのは、間違いなく平川ですが、後半の二つの敵失も浦和優位に働きました。それは、一つはポンテの抜け出しの前に達也が倒されたプレーで、FC東京がファウルと思ってプレーを止めてしまいました。こういうチャンスは、ポンテは外しません。確実に決めて3-1にしたことで、浦和はかなり楽に戦えました。

もう一つの敵失は、原監督のリチェーリの交代です。リチェーリには浦和のDF陣が相当手を焼いていて、どうしても二人付かないと止められない状況でした。そのリチェーリを下げて平山を入れる采配は、明らかにミスです。平山には阿部勇樹がついて、ヘディングをほぼ完封しましたから、これで勝利は間違いない状況になりました。

完勝ではなかったですが、G大阪の取りこぼしたタイミングでの勝利は大きいです。浦和も残り全勝はできないでしょうから、勝てるときに勝っておいたことは、今後の優勝争いで有利に働くでしょう。
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夏の甲子園総括

2007-08-25 14:40:22 | 他スポーツ
今日は、これから埼スタへ行きますが、試合のネタを即日更新できるかは微妙なので、中継ぎ記事として、今年の夏の甲子園の総括を書きます。社会人になってから、高校野球はなかなか見られなくなりましたが、今年は1回戦、2回戦のほとんどが入院中に開催されたので、かなりたくさんの高校を見ることができました。その中で、印象に残ったチームをいくつか列記します。

・新潟明訓高校

高校野球の強いチームがなかなか出ない新潟で、この明訓高校は2勝を挙げました。その原動力になったのは、エースの永井君です。ストレートの球速はMax144kmと、プロで通用するかどうかは微妙なところですが、1回戦、2回戦と無失点に抑え抜いた制球力は相当のものです。大垣日大に癖を見抜かれたのか、決め球のスライダーを見送られて崩れましたが、大学か社会人で投球術に磨きをかければプロで通用する可能性はあります。

・常葉菊川高校

選抜優勝で、今大会も優勝候補として登場してきましたが、仙台育英の佐藤君のような超高校級の選手を揃えたチームではありません。また、高校生にしては珍しく、送りバントが得意ではありません。しかし、このチームの優れているところは、集中打でビッグイニングを作れることです。安打数の割に得点が多く、残塁の少ない勝負強さで、勝ち抜いてきたチームと推測されます。

・大垣日大高校

選抜では、常葉菊川に決勝で敗れ、今回も準々決勝で同じ常葉菊川に返り討ちにされましたが、チームの完成度と言う意味では高いチームでした。特に光ったのは、3回戦で好投手の新潟明訓の永井投手の球種を見抜き、ボール球をほとんど見送ったことです。その結果、スクイズやエラーなども絡めて、2安打で6点を入れた勝負強さはさすがでした。おそらく新潟明訓にとっては、「こんな相手見たことない」という衝撃を与えられたことでしょう。

・広陵高校

九分九厘勝っていた試合を落として準優勝に終わった広陵ですが、チームとしてはいいチームでした。隙を突く走塁、堅い守りと、優勝するチームの条件は満たしていた感があります。エースの野村君は、ストレートの球速は135km程度で、プロに行くような球威ではありませんが、そのストレートはほとんど見せ球にして、スライダー、シンカー、チェンジアップの3種類の変化球で打ち取る好投手でした。

もっとも、ロッテのエースだった黒木選手は、高校時代は135km程度しか出ない投手だったのが、社会人(王子製紙)で成長してプロ入りしたという例もあります。野村投手も、成長次第で開花する可能性もあるでしょう。
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