Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

日の丸飛行隊(1972年札幌五輪)

2010-02-12 20:23:43 | 他スポーツ
ちょうどバンクーバー五輪の時期なので、札幌五輪で70m級で表彰台を独占した「日の丸飛行隊」の話をします。この五輪は私が生まれた頃の話なので、昨日のNHKアーカイブスで初めて映像でこの頃のジャンプ競技を見ました。

まず、当時のジャンプ台は、今のようにカンテにバーを通して腰掛ける形ではなく、横に待機路を用意して割り込むようにジャンプする形だったことが、一つのカルチャーショックでした。この形だと、風向に応じて「ゲートを上げる」ことはどうやってやっていたのだろうと、今となっては解決しない疑問を抱いてしまいます。

また、ジャンプ競技のレベルも、V字ジャンプ以前の時代ということもあり、70m級(ノーマルヒル)で80m飛べば大ジャンプの部類に入っていました。今のジャンプはノーマルヒルでは90m以上を要求されますから、やはりジャンプの世界も日進月歩で、38年という時間の長さを感じます。

当時、金メダルに笠谷、銀メダルに金野、銅メダルに青地というメンバーで表彰台を独占したのですが、まず一つ目の衝撃の事実は、銀メダルの金野が一発の大ジャンプに期待されて最後の4人目の枠で滑り込んだ選手だったということです。以前、Numberでも同様の話を聞いたことがありますが、金野は「自分が期待度は一番低かった。出来すぎの銀メダル」と語っていた記憶があります。

また、初めて見た映像にも衝撃を受けました。それは銅メダルの青地の2回目のジャンプです。当時ベテランの域に入っていた青地にしては、このジャンプは失敗ジャンプで、スキーの板が上下左右にぶれているのを必死で押さえ込んで、まさに根性で飛んだ77.5mでした。当時としては、この距離は標準的な距離で、1回目で2位につけていた青地は銅メダルに滑り込むことができました。

笠谷に関しては、今見ても抜群の安定感でしたが、当時はマスコミのシャッター音が気になるほど精神的にピリピリしていたようです。迷惑をかけるにしても身内数名だけだと開き直った結果、2本とも大ジャンプをそろえた結果の金メダルでした。笠谷は今でもジャンプ競技の飛形点の審査員として、ジャンプの会場に姿を見せるそうです。笠谷が審判として見守った長野五輪の日本勢の活躍は彼らにとっても嬉しいものであったに違いありません。
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キッカーの人選(2/11日本対香港)

2010-02-12 18:55:04 | ワールドサッカー
この日の香港は、日本相手に勝ちに行くよりは、できるだけ点を取られないことを重視した4-4-1-1の布陣でした。前からはまったくプレッシャーがかからない分、バイタルエリアにもサイドにもスペースがない状態でした。

ベネズエラ、中国が日本を完封した布陣を参考にした可能性は高く、日本から勝ち点1を取れば歴史的という発想に思えました。香港は韓国に0-5で敗れていますが、そのうち4点がセットプレーという事実があります。

香港のDFは体格はそんなに劣ってはいませんが、複雑にゴール前で細かい動きをすると比較的簡単にマークを外せます。そのため、この日の日本にとっては中澤、闘莉王とアジアトップレベルのターゲットがいる以上、セットプレーが最も大事な得点源でした。

しかし、どうしても納得がいかないのは、セットプレーのキッカーが玉田ということがあることです。確かに、この日のスタメンで左足のキッカーは玉田一人でしたが、右足のキッカーは遠藤、中村憲剛、小笠原といて、玉田とは明らかに格が違うはずです。

どうしても左足でないと狙えないところ以外は玉田に任せる必要があったのかという疑問があります。数多くのセットプレーを得た以上、もっと精度の高いキックができれば、もっと早く試合の決着をつけることができたと思います。

また、後半から入った平山ですが、点を取る以外の動きにはいいプレーもあったと思います。味方が縦パスを入れてくれるようになった事情はあるにせよ、うまくくさびに入ったり、頭で起点になる動きはできていました。

平山のプレーに可能性は感じましたが、香港相手にノーゴールのFWがW杯で点を取れるのかと言われてしまうと反論できないのが辛いところです。今の代表にいないタイプという理由でこの東アジア選手権は使われていますが、もっとJリーグでアピールしないとW杯のメンバー入りは難しいように思えます。

また、小笠原が代表のサッカーに合っていないように映像を見る限りでは思えます。鹿島でいいときはロングボールで展開してくれるのですが、この日は味方に気を使い過ぎてパスが弱くなったところでカウンターを食っています。小笠原は遠藤、長谷部と同等の力を持つボランチと期待していますが、何とか韓国戦で代表にも合うことを見せてほしいです。
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