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ポジショニング(シェルミティ)

2010-02-18 18:49:13 | ワールドサッカー
今さらながら、先日病気で会社を休んでいたタイミングで昨年11月に行われたACL決勝のビデオを見ました。カードはアルイテハド(サウジアラビア)対浦項(韓国)でした。サウジアラビアも韓国もW杯最終予選は日本と違う組で、今の代表選手といえどもわからないので、一人いた知っている選手に注目して見ていました。

その選手は、3年前のクラブW杯の3位決定戦で浦和と対戦した、当時エトワール・サヘルのFWシェルミティです。浦和と対戦した時点で既に19歳でチュニジア代表に入っていた逸材ですが、同じイスラム圏の中で最も資金力がありそうなサウジアラビアに移籍したとは一つの出世です。

クラブW杯当時、エトワール・サヘル(以下サヘル)の試合は2度見ています。しかし、サヘルで目立つのは2トップを組むベンディファラーの方でした。試合中はどこにいるかわからないシェルミティとは対照的にベンディファラーは長身を生かしたポストプレーで何度も起点を作っていました。

しかし、ベンディファラーは点が取れないという弱点があります。チームプレーができて点が取れないベンディファラーと、どこにいるかわからないけど点は取るシェルミティのうち、守備的選手を入れるためどちらか一方しか使えないボカ戦で、監督の決断はシェルミティの起用でした。

日本人の監督だとベンディファラーの方が好きな監督もいると思いますが、外国の監督はとにかく点を取れという起用をするものだと当時は思っていました。そのシェルミティの点が取れる秘密がわかればと思って見た試合ですが、基本的にポジショニングで勝負する選手です。

浦項が両SBを同時に上げる攻撃的サッカーだったので、シェルミティの位置は相手の2CBの外側でした。ここにポジションを取ることによって、縦パス一本で相手CBと1対1になれるという戦略でした。

一見、ボールが出てからどこにいるかわかる選手なので、それ以外の場面は何をしているのだろうかと思う選手ですが、良いポジションを取ることを考えてどこにいるべきか決めている選手なのです。ただぶらぶらしている選手ではなかったのだとわかりましたが、チュニジアがW杯に出ないので、そんなことを知ってどうすると言われても反論できませんが。
コメント (2)
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