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新アンカー(宇津木瑠美)

2010-02-16 19:08:11 | レディース
男子の日本代表に見るべきものがなかったので、今回はなでしこジャパンから注目選手を取り上げます。その選手は、新しいポジションのアンカー(守備的ボランチ)を自分のものにしている、日テレ・ベレーザの宇津木瑠美選手です。

北京五輪の前になでしこジャパンの監督に就任した佐々木監督は、ボランチの位置からでもゲームを作るという意図で、チーム一のキックの精度を誇る澤をボランチに置きました。ただ、澤には攻守が切り替わったときの戻りの遅さという欠点があるので、誰をダブルボランチの一角に置くかは重要な課題でした。

北京五輪でその役割をやっていたのは、当時20歳の若手の阪口でした。阪口は本来攻撃的MFの選手ということもあって、マイボールを確実につなぐプレーには課題のある、荒削りな選手でした。しかし、北京五輪が暑さの中の大会になったので、阪口のどこまでも諦めずに相手を追う身体能力の高さは日本の一つの武器になっていました。

そのため、将来性を考慮したはずの阪口を今回の代表から外していたのは驚きましたが、代わりにそのポジションに入った宇津木もいい選手でした。宇津木は21歳と若い選手ですが、高校生の頃から日テレ・ベレーザでプレーしていて、実戦経験は豊富です。

ただ、宇津木は日テレでは左SBで出場することが多い選手でした。アンカーという新しいポジションをどれだけ自分のものにしているかは未知数でした。しかし、試合を見ると、何年もアンカーをやっているように思えるほど、落ち着き払ってプレーしていました。

どうしても澤が上がることがある日本の中盤は、戻ってくる時間を稼げる選手が必要です。宇津木が一枚だけ残っている場面が能力の見せどころでしたが、派手にボールを奪おうとせずに近賀や宮間が戻ってくる時間を確実に稼ぐプレーには感心しました。

韓国戦で、足が止まり日本らしい中盤の組み立てができなくなったのは課題ですが、宇津木のアンカーにメドが立ったのは大きな収穫だと思います。FWにも山口という新戦力が出ていますし、なでしこジャパンの将来は明るいように思えます。
コメント
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