ウルグアイは4強に残ったチームの中で、唯一堅い守備からのカウンターを得意にするチームカラーです。これまでに決勝トーナメントで対戦した韓国もガーナもウルグアイ戦は結構ボールを回せていました。
私を含め、多くの方がオランダの攻撃力の前にはウルグアイの苦戦は必至と思われたことでしょう。しかし、ウルグアイはこのオランダ戦でも持ち味の守備力を見せてくれました。一番それを感じたのはロッベンに対する守備です。
決勝トーナメント1回戦で対戦したスロバキアが、ロッベンの最も得意な左足シュートで失点しているので、準々決勝以降の相手は明確にロッベン対策を立ててきました。ブラジルはロッベンを敢えて得意な内側にドリブルさせ、ダブルボランチでブロックを作って奪いました。
ウルグアイはロッベンが比較的右足のシュートを苦手にしているため、ブラジルのように人数は掛けませんでしたが、縦へなら行かれてもいいという守備をしてきました。これでロッベンはほとんどシュートを打てず、ボール支配率はオランダの方が上でも、やりたいサッカーをやっているのはウルグアイという前半でした。
しかも、ウルグアイの方はフォルランのスーパーゴールで追いついて前半を折り返したのですから、気分的にはウルグアイ有利と言ってもおかしくない展開です。それをひっくり返したのは、オランダ監督ファンマルバイクの采配だったと思っています。
ボランチのデゼーウを下げて、トップ下タイプのファンデルファールトを入れる交代でしたが、確かにウルグアイが守備的に来た以上、一枚は守りの駒を減らしても良い状況で、しかもファンデルファールトは走力もありますから、積極的にトップ下のスナイデルを追い越してゴール前に侵入してきました。
攻めの駒が、3トップとスナイデルの4人だけなら守り切れるという計算を、ウルグアイのベンチはしていたでしょうが、この「刺客」への対応は遅れ、オランダ得意のウイングサッカーを出させてしまいます。高さもあるオランダにとっては、サイドからクロスを供給できるだけでチャンスになります。
その結果、ロッベンに予想外のヘディングシュートが生まれ、スコア的には3-2ながらオランダが底力を見せた試合だったと思います。決勝戦のプレビュー記事は後日書きますが、スペインの中盤サッカーとオランダのウイングサッカーという異質の攻撃サッカーの対戦は今から非常に楽しみにしています。
私を含め、多くの方がオランダの攻撃力の前にはウルグアイの苦戦は必至と思われたことでしょう。しかし、ウルグアイはこのオランダ戦でも持ち味の守備力を見せてくれました。一番それを感じたのはロッベンに対する守備です。
決勝トーナメント1回戦で対戦したスロバキアが、ロッベンの最も得意な左足シュートで失点しているので、準々決勝以降の相手は明確にロッベン対策を立ててきました。ブラジルはロッベンを敢えて得意な内側にドリブルさせ、ダブルボランチでブロックを作って奪いました。
ウルグアイはロッベンが比較的右足のシュートを苦手にしているため、ブラジルのように人数は掛けませんでしたが、縦へなら行かれてもいいという守備をしてきました。これでロッベンはほとんどシュートを打てず、ボール支配率はオランダの方が上でも、やりたいサッカーをやっているのはウルグアイという前半でした。
しかも、ウルグアイの方はフォルランのスーパーゴールで追いついて前半を折り返したのですから、気分的にはウルグアイ有利と言ってもおかしくない展開です。それをひっくり返したのは、オランダ監督ファンマルバイクの采配だったと思っています。
ボランチのデゼーウを下げて、トップ下タイプのファンデルファールトを入れる交代でしたが、確かにウルグアイが守備的に来た以上、一枚は守りの駒を減らしても良い状況で、しかもファンデルファールトは走力もありますから、積極的にトップ下のスナイデルを追い越してゴール前に侵入してきました。
攻めの駒が、3トップとスナイデルの4人だけなら守り切れるという計算を、ウルグアイのベンチはしていたでしょうが、この「刺客」への対応は遅れ、オランダ得意のウイングサッカーを出させてしまいます。高さもあるオランダにとっては、サイドからクロスを供給できるだけでチャンスになります。
その結果、ロッベンに予想外のヘディングシュートが生まれ、スコア的には3-2ながらオランダが底力を見せた試合だったと思います。決勝戦のプレビュー記事は後日書きますが、スペインの中盤サッカーとオランダのウイングサッカーという異質の攻撃サッカーの対戦は今から非常に楽しみにしています。