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スペイン版中澤佑二(プジョル)

2010-07-09 19:15:50 | ワールドサッカー
W杯の準決勝、スペイン代表のヒーローになったのは決勝点のゴールをヘディングで決めたCBのカルロス・プジョル選手でした。代表89試合で3ゴールと、得点で評価される選手ではありませんが、練習でやっていた形だったようです。

プジョルはスペインの名門バルセロナで長年CBを務めるベテランですが、そのデビュー時が日本代表DFの中澤佑二選手に似ています。以前、中澤のことを「チームで一番下手だが、チームで一番努力する」と書いたことがありますが、プジョルも若い頃はそういう選手だったという話を聞いたことがあります。

しかも、バルセロナのCBと言えば毎年のように補強ポイントに挙げられ、チュラム(元フランス代表)やマルケス(メキシコ代表)らを実際に補強されています。そういうメンバーに勝って、バルセロナのCBを守り続けているのは並大抵の努力ではないでしょう。

今は30歳も過ぎて、頼れるベテランという位置にいるでしょうが、この膠着した試合のヒーローにプジョルがなるのは誰もが予想していなかったでしょう。W杯準決勝、DFのヒーローと言えば、昔似たような状況がありました。

それは1998年フランスW杯準決勝のフランス対クロアチア戦、先ほど名前が出た当時若手だったチュラム選手です。チュラムは当時セリエAのパルマに所属していましたが、同僚のクロアチア代表のスタニッチがチームメイトに話していたのは「守備は堅いが攻撃力はないに等しい」ということでした。

しかし、この試合、代表140試合で2点というチュラムは、その2点をすべてクロアチア戦で挙げる活躍でチームを決勝に導きます。当時、CBもできる守備力があったチュラムは、代表にデサイー、ブランというCBがいたため右SBとして起用されており、ドリブラーに絶対の自信があったチュラムは相手の左サイドにドリブルさえされなければいいという起用でした。

チュラムにしても、プジョルにしても、これだけ長いキャリアを誇っていれば、DFといえども「人生最高の日」はあるものだということです。プジョルにとって、人生最高の日になったこのドイツ戦のことは、生涯忘れないことでしょう。
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