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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

アルヒラル情報

2017-10-22 21:27:18 | ワールドサッカー
G大阪戦の引き分けより、前を向くための記事として、ACL決勝で当たるアルヒラル(サウジアラビア)の映像を見た印象を書きます。アルヒラルは「三日月」という意味のアラビア語で、イスラム圏では神聖とされる三日月を冠したチーム名です。チームカラーは青で、浦和とは「赤青対決」ということになります。

映像を見た印象は、上海上港とは正反対のチームというものです。それは、アルヒラルは組織力を前面に出してくるチームだからです。ボランチの位置でプレスを掛けてきたり、素早く縦に出して1トップのハルビン(シリア代表)が空くタイミングを計るような、抜け目のなさで勝ってきたチームです。

攻撃は、そのハルビンと、サイドのエドゥアルド(右)、アルドーサリ(左)とポジションをよく入れ替えてきます。そのため、シュートを打つのはハルビンだけでなく、エドゥアルドやアルドーサリがシュートを狙う場面もよく見られます。ハルビン一人を消せば勝てるような、単純な相手ではありません。

もっとも、弱点もあります。アルヒラルは4-2-3-1と3-4-3を使い分けてきますが、3バックにしたときのサイドのケアに問題点が見られます。相手、ペルセポリスに何度かスペースに走られて、起点を作られるピンチも何度か見られました。ホーム戦は4-0と完勝しましたが、アウェイ戦で2-2と引き分けており、やり方次第では点も取れる相手です。

また、日本代表と激闘を演じた、サウジアラビア代表の選手も多く含むアルヒラルですが、サウジアラビア代表に感じた弱点と共通するものもあります。それは、圧倒的な個人技を持つFWがいないことです。ハルビンも、正直言えばJリーグにはいそうな、普通のFWのように感じました。

もちろん、アウェイのリヤドの環境に慣れるのは大変でしょう。今まで経験したことのなかった、厳しいアウェイ戦になる恐れもあります。そこでどこまで我慢して、ホームの第二戦に希望をつなげられるスコアで帰ってこられるか、この試合は「初戦次第」となるカードでしょう。

p.s.アルヒラルの監督は、Jリーグ初代得点王、元横浜Mのラモン・ディアスです。南米では名監督で通っているようで、この試合での采配も見ものです。
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良いサッカーがご破算(10/22浦和対G大阪)

2017-10-22 20:46:02 | 浦和レッズ
今日のガンバ大阪戦は残念ながらテレビ観戦でした。内容としては、浦和がいいサッカーを見せて3度もリードしたものの、それをセットプレーや守備の約束事の不徹底でご破算にしてしまう、非常に残念な試合でした。良かった点は、攻撃のときの1対1の仕掛けです。浦和攻撃陣、特にラファエル・シルバや長澤あたりが相手DFに積極的に仕掛けたので、うまく相手DFをはがしてチャンスになる場面を多く作れていました。

この日のスタメンは、1トップはいつもの興梠ですが、右ウイングにズラタン、左ウイングにラファエル・シルバという、FW系の選手を3人並べる起用でした。インサイドハーフには上海上港戦でうまく相手ボランチ、アフメドフを抑えた長澤を起用し、柏木とうまく縦関係を作って攻守両面に絡む動きができていました。

しかし、この日のスタメンには問題点がありました。それは右ウイングのズラタンです。彼はフィジカルの強さが武器で、どちらかといえば1トップ向きの選手です。彼が右ウイングにいることで、彼にボールが収まると必ずバックパスになってしまい、右サイドの攻撃がうまく行かなくなるデメリットが出ました。おそらく、どうしても武藤を休ませたかった故の起用だったと思いますが、この起用は考え直した方がいいのではと思う出来でした。

ガンバ大阪は、押され気味の展開でしたが、スピード型FWのファン・ウィジョと赤崎を起用しているので、カウンター狙いでした。そうやって縦に走ることでチャンスを作り、FKでの得点が彼らの狙いだったように思えます。事実、最初の失点は青木の何でもないハンドからのFKで、ファーサイドの遠藤が空いて折り返されるという、非常にもったいない失点でした。

それでも、この試合を負けなかったのは、左ウイングのラファエル・シルバの好調でした。単純に縦に走っても、うまくガンバDFのギャップを見つけており、長いボールを入れても起点になることができていました。上海上港戦のゴールで、気をよくしていることは間違いなく、この日は2ゴールの大活躍でした。

結果的に、この日3-3の引き分けという結果に終わってしまった要因を探るなら、どうしてもっと早く高木俊幸を入れておかなかったのかということと、セットプレーの守備です。右サイドの攻撃が機能すればもっと早く終わらせられた試合ですし、セットプレーで大事なところでマークを外すのも問題です。

マニアック分析を書ける元気が出るかどうかわかりませんが、もっと書きたいことを思いついたら書きます。
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G大阪戦プレビュー

2017-10-21 22:44:36 | 浦和レッズ
浦和は明日の日曜日、ホーム埼玉スタジアムでガンバ大阪と対戦します。サポーターの自分でさえ、ACL準決勝で疲れているくらいですから、選手はなおさらでしょう。浦和は7位、ガンバ大阪は10位と、お互いに目標を見出しにくい試合です。しかも、ガンバ大阪は長谷川監督の退任が決まっています。

それでも、このカードはかつて、2008年のACL準決勝で実現したカードです。そのときはガンバ大阪が勝利し、そのまま優勝までたどり着いたのですが、日本の「ナショナルダービー」と言われたこともある好カードです。単なる消化試合で終わらせるつもりは、お互い毛頭ないでしょう。

それでも、ガンバ大阪のチーム状態は、決していいとは言えません。理由は、前節の最下位新潟戦を0-1で敗れているからです。メンバーを落としたりはしておらず、東口や井手口らも出場していますが、ホーム吹田スタジアムでのまさかの黒星でした。メンバーを見る限り4-4-2で、GK東口、DFオ・ジェソク、三浦、今野、藤春、ボランチに遠藤と井手口、攻撃的MFに井出と泉澤、FWにファン・ウィジョと長沢という布陣と思われます。

今季、ガンバ大阪はACLでプレーオフに出場しました。このプレーオフは2月上旬に開催されるので、チームの始動を早くする必要があり、まだこのプレーオフを経由してのACLやリーグでの活躍は前例がありません。そんな、チーム作りの難しさが、今季のガンバには出たのではと思います。

注目はファン・ウィジョです。韓国人で、Kリーグの城南FCから移籍のFWです。プレーを少し見た限りではスピード型のようで、浦和としてはカウンターに警戒して試合に入る必要があると思います。韓国代表歴もあるので、この相手を抑えてACL決勝に弾みをつけたい試合になると思います。
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上海上港戦マニアック分析

2017-10-20 23:40:01 | 浦和レッズ
後半からの観戦でも、どうしても生で上海上港戦を見たかった理由は、上海上港がどういうチームかイメージをつかんでおきたい理由もありました。写真のフッキの個人技などは、さすが元ブラジル代表らしい切れが見られましたが、チームとしてのイメージはこれまで映像で見てきたのと同じで、強さもあるが脆さもあるというものでした。

まず、上海上港が1点ビハインドで前がかった事情はありますが、カウンターに対する備えには脆さが見られました。極端にSBを前に出してウイングのように使いたい意図はわかりましたが、長澤あたりが個人技でボランチをかわすとかなり大きなチャンスになっていました。準々決勝2ndレグで、広州に4点リードを追いつかれたような戦い方のまずさも感じた相手です。

次に、セットプレーの守備の弱さがあります。中国人選手たちは背も高く、スピードもそれなりに持っていますが、瞬間的にはそれほど速くなく、最初から蹴る方向を決めておいて全力ダッシュすれば振り切れる相手でした。やはり、上海上港の外国人枠は攻撃の選手で占められているので、中国人選手で組織するDFはさほどではないイメージ通りでした。

また、オスカルを生で見ておきたかった理由もあります。映像では見ているはずですが、チェルシー時代の彼のプレーはあまり印象に残っていませんでした。それは、彼がパスを出すタイプだからです。トップ下でテクニックを見せて、最後の仕上げはFWに任せる選手です。そのため、彼がボランチに下がったときに「この試合は行ける」と思いました。

浦和としては、守備のタスクが多く加わる中盤の前の方の選手がきつい試合になりました。交代枠の使い方はまさに正解で、まずラファエル・シルバに代えてズラタン、柏木に代えて梅崎、最後に興梠に代えて李でした。この試合では攻撃に専念できる選手は一人もおらず、興梠にまで守備のタスクが回ってくる苦しい試合でした。

そんな試合で、守備に援軍を与えながら、ズラタンの頭をうまく使って時間を稼ぐなど、堀監督の打つ手は成功しました。すべての力がうまく結集した好ゲームで、決勝のアルヒラル相手にももちろんこういう好ゲームを期待したいです。アルヒラルは、映像で見てあとで分析記事を載せます。
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よく我慢した(10/18浦和対上海上港)

2017-10-19 22:33:14 | 浦和レッズ
昨日の上海上港戦、素晴らしい試合でした。もちろん勝ったからというのはサポーターとして当然ですが、圧倒的な個人技を誇る上海上港の攻撃に対して、浦和側がよく対策を練っていたことを感じました。前回の試合で、槙野がフッキについて消しに行った展開をみた、上海上港のビラスボラス監督も策を打ってきました。

それは、フッキの位置を左ウイングに回して左SBの槙野との対面を避けるものでした。遠藤航のところを仕掛けるプランだった上海上港ですが、前半11分という早い時間でCKからラファエル・シルバに先制点を入れられたことで考えを変えてきました。それは、両SBの23番、4番(王芯超)をウイング的に前に上げ、後ろをCBの2枚だけで守る超攻撃的な布陣でした。

これに対し、浦和の策はカウンターでした。早い時間から、左ウイングの武藤はほとんどが守備の仕事になっていましたが、柏木陽介や長澤和輝が相手の中盤のオスカル(8番)とアフメドフ(25番)に対してファーストディフェンダーの守備を行い、時折カウンターを繰り出してチャンスをうかがう手できました。

この日は、浦和のいいところがよく出ていた試合でした。柏木陽介のCKは、ラファエル・シルバのゴールになった場面だけではなく、後半の槙野のヘディングがクロスバーに当たったチャンスでも絶妙な精度でした。長澤も、ボールを奪ってからの個人技に冴えが見られ、何人か抜いてパスを出す場面も見られました。

守備陣も頑張ってくれました。誰が良かったというより、フッキやオスカルには必ず二人でマークに行き、抜かれてもカバーする、ヘディングでは相手より先に触るといった、地味なプレーを繰り返したからこその勝利でした。危ない場面は何度もありましたが、あと一歩の足が、この日は浦和の方が良く出ていました。

戦略的には、上海上港がボランチの6番(蔡)を下げて、攻撃的MFの11番を入れた交代が鍵でした。この交代で、攻撃的MFを一枚増やすのかと予想していましたが、実際は空いたボランチにオスカルを下げてきました。これはかなり浦和にとっては助かる交代でした。高い位置で持った方が怖いオスカルが、後ろに下がったことが、上海上港の攻撃をアーリークロスばかりにさせたと思います。

書き足りないことは明日のマニアック分析で触れます。































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ウイングからボランチまで(武藤雄樹)

2017-10-17 22:23:37 | 浦和レッズ
ここのところの浦和の4-1-4-1ですが、中盤の「4」のすべてをこなせる武藤雄樹選手を取り上げます。このシステムでは、ウイングに守備がある程度免除されるので、思い切ってサイドを仕掛けられる戦術です。武藤は、ミシャ時代のシステムでは一貫してトップ下だったことから、インサイドハーフ向きと思っていました。

しかし、最近の試合では、武藤がウイングとして起用される試合も多く見られます。武藤は仙台時代はスピード型のFWだったので、ウイングに必要なスピードは持っていますが、思い切って縦に突破する動きも十分にこなせます。この例を見るように、武藤という選手が浦和で主力としてプレーできる理由として、中盤ならどこでもできる柔軟性を持っていることが考えられます。

また、インサイドハーフで起用しても能力を発揮できます。4-1-4-1は4-2-3-1の変形と言える布陣で、インサイドハーフの1枚がある程度守備を助けないと、1ボランチのアンカーが徹底して狙われてしまうリスクもある布陣です。武藤は、その守備も十分にアンカーを助けられるレベルです。

この武藤の守備は、過去にも何度か浦和を救っています。去年、アビスパ福岡とのアウェイ戦では、槙野が退場しながら武藤の急造ボランチがうまく行きました。先日の神戸戦でも、動きが良くなかった宇賀神のフォローをしていたのが武藤でした。さすがに、武藤に守備をさせては持ち味が消えてしまうと思ったらしい堀監督が、平川を入れてサイドの守りを固めていましたが。

武藤は浦和に加わって3年目ですが、最初の2年は二桁得点という、攻撃面での貢献が大きかったMFでした。今季はそれほど点を取ってはいませんが、その柔軟性でチームに貢献できる、使い勝手の良い選手です。明日の上海上港戦、彼の攻撃が生きるか、守備が生きるか、どちらになるにしても武藤は必要と感じるのではないかと予想しています。
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上海上港戦(ホーム)プレビュー

2017-10-16 22:30:01 | 浦和レッズ
浦和はあさっての夜、ホーム埼玉スタジアムでACL準決勝、上海上港戦を戦います。私は仕事の関係で後半頭にたどり着くのがやっとですが、少しでも見られるなら楽しみにしたいと思います。上海上港は、元チェルシー監督の実績のある若き名将、ビラスボラスが率いるチームです。

もっとも、準決勝の1stレグを見る限りでは、上海上港はビラスボラスの手腕で勝たせているチームではないように見えました。そのスタイルは個人技を前面に出すもので、フッキの突破、オスカルのテクニックなどを出して、パワーで相手を押し切って勝ってきたように見えます。

1stレグでは、浦和はボランチから上がってくる、ウズベキスタン代表MFアフメドフを潰しに行く手が成功しました。このアフメドフはカウンターの先兵なので、そこからいいボールを出させないように、長澤と青木でうまく消すことができました。オスカルのFKがポストに当たる幸運もありましたが、浦和の「戦略的守備」は今回も見せてくると思います。

フッキのマークをするのは槙野でしょう。1stレグでは序盤に強烈なミドルシュートを叩き込まれた相手ですが、浦和で一番身体能力が高い槙野がフッキにつくことで、後半の上海上港の攻めを寸断することができました。今度の試合で、フッキが1トップにでも入らない限り、この手がもう一度見られる可能性は高いでしょう。

神戸戦で温存された、遠藤航と槙野にとっては、この試合でアピールしたいでしょう。浦和も、この試合を勝つために神戸戦でメンバーを落とした可能性が高いので、上海上港相手に持てる力をすべて結集して、夢のACL決勝の舞台に立てるよう全力を尽くして欲しいです。

また、この試合では1-1の引き分けに終わればPK戦になります。浦和が培ってきた、PK戦のスタジアムが一体となった応援が見られる可能性もある試合です。そうならないで勝ってくれたほうが嬉しいですが、その可能性も考えて、スタジアムに乗り込もうと思います。
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菊池雄星の記憶

2017-10-15 17:41:37 | 他スポーツ
今、西武ライオンズがCSを戦っています。昨日は勝ち、今日は負けて1勝1敗で、明日の最終戦にすべてを賭けます。ライオンズについては負けた試合のことはあまり書きたくないので、昨日の試合で見事な完封勝利を見せてくれた、菊池雄星投手のことを書きたいと思います。

菊池は岩手県の花巻東高校の出身です。当時から甲子園の星として知られた存在で、春の選抜で準優勝、夏の選手権で4強の実績を誇ります。6球団から1位指名を受け、ライオンズにはくじ引きの末に入団してきた大物新人でした。しかし、最初はシーズンに向けての体の作り方をわかっておらず、地元花巻で体を動かしておらず1年目は一度も一軍に上がれない挫折も味わいます。

プロ野球の先発投手は、中6日の登板間隔が常に空けられています。連投することもありうるアマチュア球界より楽そうなイメージもありますが、実際は半年の間、ずっと先発で投げ続けるためには相当の鍛錬が必要なタフなポジションです。菊池も、それに気づいて、体を大きくする肉体改造に取り組みます。

写真からも想像できますが、菊池は下半身を大きくひねったフォームをしています。このフォームを可能にするために、下半身を中心に安定させた結果、今は体重100kg近い体を誇る大男になっています。それに伴って、課題だったストレートの制球が次第に安定してくるようになってきました。

意外にも、彼にとって今回は初のCSです。エースというポジションは今季が初ということもあり、楽天が誇る則本と投げ合うことになりましたが、ランナーを出して苦しくなっても三振でアウトを取れることが、彼の投球に安定感をもたらしました。今では、左腕投手の最高球速である157kmを出すなど、リーグを代表する先発投手になっています。

昨日の完封勝利は圧巻でした。これほどの投手を生で見るチャンスは、来季が最後になるかもしれませんが、彼が荒れ球の投手からエースに育っていった過程を映像で見ていたことは、私の野球観戦で一つの財産になっています。メジャーリーグに行くにしても、悔いのないようにこれからも投げて行って欲しいです。
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神戸戦マニアック分析

2017-10-15 17:15:29 | 浦和レッズ
ポドルスキの動きはチェックポイントでした。正直、アーセナル時代に左のウイングだった走力はなくなっています。その分をカバーするため、フリーになるポジションを探して、ダイレクトプレーでさばくトップ下になっていました。それでも、技術は高いものを持っており、パスは正確に味方に渡すことができます。イメージとしては、「ポストプレー専用MF」のような感じで、注意していないとどこにいるかわからない存在でもあります。

レッズの話に戻すと、前半でのあまりの宇賀神の動きの悪さを見て、ハーフタイムに宇賀神out平川inの交代を行います。宇賀神の持っているオーバーラップはなくなりますが、それでもあれだけ凡ミスが続いてはそこから守備が崩壊してしまうと考えた、やむにやまれぬ交代だったと推測します。事実、平川は守備に関しては頑張ってくれました。バランスを崩さず、相手右SB藤谷にスペースを与えないことはできていたと思います。

それでも、右ウイングにズラタンがいることによるバランスの悪さには手を付けていませんでした。ベンチにはラファエル・シルバ、梅崎、高木俊幸とウイング候補はいましたが、宇賀神のために一人交代枠を使ったことで動きにくくなってしまいました。一時的に、興梠とズラタンを入れ替えた時間もありましたが、ズラタンがドリブルで仕掛けられないデメリットは残ったままでした。

浦和の4-1-4-1はウイングを生かすための戦術ですが、武藤にウイング適性があるという発見がありました。トップ下のイメージが強い武藤ですが、仙台時代はスピード型のFWで、ウイングに必要なサイドのフリーランニングは十分こなせます。後半、矢島out梅崎inで梅崎が左ウイングに入り、武藤はインサイドハーフに回りましたが、武藤は中盤の4つのポジションのどこでもできる印象は受けます。

堀監督になって、セットプレーのバリエーションが増えたこともあり、浦和はCKを軸に攻勢に出ました。マウリシオが放ったシュートや、相手GKのキックミスを拾った興梠のシュートなど、チャンスは浦和に多く訪れましたが、決めることはできず試合は1-1の引き分けに終わりました。

前半があまりにも悪かったので、よくここまで試合らしく形を整えたという思いもありますが、それでもミシャ時代には見られないような内容の悪さはいただけません。この試合では、遠藤航や槙野を温存したかったという思いもあったでしょうが、今の浦和の位置はこれくらいと、現実を思い知らざるを得ないのかなとも感じます。



































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非常に内容の悪かった前半(10/14浦和対神戸)

2017-10-14 23:39:20 | 浦和レッズ
今日の神戸戦、非常に内容の悪い引き分けでした。よく引き分けたという表現を使わざるを得ません。それを生んだ要因にはいろいろ考えられます。この試合は、リーグ戦で既に上位進出の可能性が低くなっている浦和が、水曜日に控えるACL準決勝の上海上港戦にメンバーを温存しながら、最小限の力で勝ちたいという難しいミッションが課された試合だったからです。

まずは左SBです。このポジションは日本代表に呼ばれた槙野が守っていました。しかし、槙野は日本代表戦で2試合ともフル出場しています。ここは休ませたいという堀監督の判断で、槙野はベンチからも外れるという決断がなされます。代役として白羽の矢が立ったのは、SBもこなせる評価だった、負傷明けの宇賀神でした。

この宇賀神の動きが、この試合では非常に悪かった印象です。まずポジショニングの悪さがあります。宇賀神が守っていなければならない、左サイドの深い位置に、CBのマウリシオが引き出されていた場面は一度や二度ではありません。もしマウリシオが個人技で抜かれてしまえば即失点という、非常に危ない状態でした。

もう一つはパス精度の低さでした。つなごうとしたボールを相手に奪われるピンチは、残念ながら多かったと言わざるを得ません。宇賀神は確かに前半にミドルシュートを放って、それを矢島が押し込んだゴールのアシストもしていますが、この内容では後半の頭で平川と交代させられた堀監督の決断は当然と言えました。

また、ラファエル・シルバを休ませたかった右ウイングのポジションに、ズラタンを起用した判断もどうかと思いました。ズラタンはどちらかといえばポストプレーヤータイプのFWで、ドリブルで相手を抜くようなFWではありません。これで、浦和の右サイドのパスは全然つながらず、左サイドの矢島と武藤のところだけが頼りという攻撃にとどまることになりました。

神戸は4バックでしたが、ボランチの高橋秀人が最終ラインに降りたり、トップ下のポドルスキが様々な位置を移動したりと、複雑なポジションチェンジで浦和を釣ろうとしてきました。前半3分で失点するという最悪の流れの試合で、前半終了時点でリードされていなかったのが不思議とも言える展開でした。

後半については明日のマニアック分析で書きます。
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