著者は立ったときの重心点を 下記の場所に薦めています。
<左右踝を結んだ線と、中指からのラインの交点>
私自身は、経験上、(ちょいとマニアックな言葉遣いですが)
静止しているときは、<足芯>。
歩行中、またはランニング中、登山中は<湧泉> と、思ってきました。
誰でも、プロや先輩から教わったものを自分なりの理解で実行しているので、
それが常に、万人に最良のものかどうか、わかりません。
(だから、常に新しい理論や書物に目を光らせているのです。)
P.79 (両足の)Tの字の交点の部分にちょうど重心点が存在しているため
ダブルTを意識して立つと体の軸とこの重心点が一つになるため、
余計な筋力を使わなくとも体の骨組みだけで立つことができるようになります。
P.80 「脱力のできた自然体」
体に無駄な力が入っていないため、ただ立っているだけで心地よく、
しかもどっしりした安定感を得られるほか、
背骨と土踏まずが自然に湾曲した「アーチ構造」が形成され、
重い体を支える土台ができます。
(中略)
こうした自然な軸が形成されていくと、ただ姿勢が安定するだけでなく、
すぐに動作に移れるようになります。筋肉が無理な緊張から解放され、
体の重さが使えるようになるわけですから、当然といえば当然。
無理のない安定した立ち方が、スムーズな身のこなしの
土台になることが実感できるでしょう。