

11/4に「ダブルTの立ち方」をご紹介しましたが、
今日は、その「立ち方」からそのまま歩行する方法です。
P.91 ダブルTは中指のラインとくるぶしの両端を結んだラインの
交点を重心点と定めているため、歩くときは縦のラインにあたる
中指がリードする形で重心移動していくことになります。
こうして、ブレーキ役となる親指に力がかからないと、
結果として踏ん張りが利かず、
倒れこむようにして体のほうがつねに最初に前に出る。
要するに、ブレーキがかからず、
筋肉にも過度の負担をかけず歩いていけるのです。
倒れそうになるのを、足の動きでたえず補いながら進んでいくーーー
これが人の体に備わった自然な歩きといえるわけです(後略)
P.92 自然界の本質は諸行無常であり、
同じ形にとどまり続けるものは何もありません。
すなわち、たえず変化している不安定な状態のほうが自然であり、
動物が持っているしなやかな動きは、
この不安定さとつながっているものなのです。
固めて動きにくくしてしまうことが安定ではなく、
ダブルTWalkingのように不安定さをうまく操るなかに本当の安定がある
と考えたほうが理にかなっているのです。