

この本の第4章に「足の運び」に関する記述があります。
ランニングの本ですから、オリンピック選手のボルト他、有名なランナーや
アフリカのミラクル・ボディー選手たちなどの例が上げられています。
著者の結論は、
P.126 つま先で着地するかどうかよりも、
「倒れ込むように前へ進んでいく」感覚をつかむことの方が大事。
有効性がうたわれている「つま先着地」にしても、
正確にはつま先(指先)ではなく、
指の付け根にあたる一帯での着地を進めるケースも多いようです。
(中略)つま先でもかかとでもない「フラット着地」を進めているケースも
少なくありません。
出ました!
これが、私が常々感じている、<倒れ込み登山>です。
しかも、「フラット着地」という、登山用語まで登場しています。
講習会や友人に私の方法を薦めるとき、表現法として悩むのが、
<鳩尾を放り投げて、胸から進む>という歩行法です。
私自身は、鳩尾に「前進したくてたまらない妖精」が住んでいるように感じ、
この妖精が跳ぶから鳩尾が引っ張られ、前進していく……と思うのです。
でも、なかなか納得してもらえません。
村松氏の「倒れ込むように前進」の方が、少し現実的?ならば、
こちらの方が、受け入れられ易いのかもしれません。