

ま、「日本という国にボランティア精神が無い」とは断言できないし、
禅の修業などでは、
見返りなど何も期待せず、やらせていただく、
掃除をさせていただく
などと言いますから、ボランティアだと思います。
でも、日本人の奉仕には<使命感>は無いのかも。
たとえば、ホスピスや介護施設で<掃除や配膳>などのお仕事がある場合、
ボランティアに求められるのは、
「○曜日の午前中」とか、時間帯が決められたら、
必ず、その仕事を責任を持って遂行する義務が生じます。
今日は「体調が悪いから」とか、「天気が荒れ模様」「コンサートがある」など、
自分の都合は何も入れず、<仕事>として引き受けるのです。
なので、私自身はFlexibleな仕事しかOfferできません。
世田谷区の元気リーダーの仕事は、もし急に都合が悪くなれば、
他のリーダーさんに代わってもらえるので、非常に気が楽です。
自分が他の人の代行で行った場合は、普段と違うグループの活動に触れられ、
勉強にもなります。
こういった融通性が日本的?
また話がそれました。
オランダでのそれは、「マントルケア」と呼ばれ、
P.21 「介護が必要な人々に対して、支援団体や組織などではなく、
本人の周りにいる社会的関係、つまり隣近所・家族・友人などが、
通常の範囲を超えて、長期にわたって介護を行うことであり、
本人にとってなくてはならない必要な介護である」
以下、日本と大きく違う、重要なことが記されています。
P.27 ボランティアの人には、「同じ仕事をしているのに、あの人は給与をもらっていて
私は給与をもらっていない」という不服や嫉妬がない。なぜこれだけのボランティア
が集まるかというと、ボランティアがもつ愛情の根底には、
全ての市民の生活が具体的に保障されているからである。