

最後に「骨ストレッチ理論」を書き写しておきます。
P.53 なぜ体の節々を押さえるのか
骨ストレッチの特徴は、
①体の節々を押さえる
②親指と小指を使う……この二点に集約できます。
(中略)それぞれの動作の意味について考えてみると、
①「体の末端を制御することで体幹部が直接刺激される」
P.64 ②(色々な組み合わせで実験したところ)親指&小指の組み合わせが
一番スムーズです。余分な力が入りにくいため、誰がやっても
同じ効果が得られやすい。
無駄な力を抜くこと、つまり脱力は、物事が上達するとても大事な
ポイントでありながら、コツをつかむのがいちばん難しいといわれて
います。そのコツが、親指と小指をつけるという
シンプルな動作で、労せずしてつかめるのです。
P.65 <この二本を使う有効性について>自分自身の体の反応を確かめて
いくなかでわかってきたのは、親指と小指の役割の違いです。
親指はブレーキ、小指はアクセル----それぞれの指に、このような
ハッキリとした特徴があり、
P.67 この二つの指をつなげることで、ブレーキとアクセル、
それぞれの力が中和され、ニュートラルになる……ととらえています。
体の節々を押さえる際に無駄な力が入りにくいのも、それゆえのこと。
また、指先という体の末端部が一つにつながることで、
刺激が体幹まで伝わりやすくなります。
さらに、<美容効果が大>といわれる「鎖骨ひねりストレッチ」について
P.49 体幹部にある三つの骨(肋骨・鎖骨・骨盤)の可動域を広げ、
「動ける体」の土台となる体幹部の柔軟性をアップする方法。
鎖骨は、腕の骨と背骨をつなぐ場所に位置するとても重要な骨であり、
この一帯がスムーズに動かせるようになると、
直接つながっている肩甲骨をはじめ、肋骨、骨盤にいたるまで、
体幹部の骨が一気にほぐれていきます。
P.56 鎖骨を押さえて体を捻ると、これに連動して肩甲骨一帯の
可動域が広がり、その刺激は肋骨や骨盤へと伝わっていきます。
一つひとつの骨が孤立しているわけではなく、
互いが関係し合いながら体を支えているのです。