昨日は、ある体育協会の団体行事で初夏の筑波山を訪れた。梅雨の晴れ間であっただろうか。山頂での空模様は雲間に青空を望む状態であった。そのため、私達は筑波山での初夏の雰囲気にゆっくりと浸ることがができた。涼風が絶えず麓から吹き上げてくる山頂(木陰)は、関東平野での暑さとは無縁であった。
山頂の女体山にて。筑波山ならでの雄大な眺めを見渡す。手前にはローブウェイー駅、奥には霞ヶ浦が見える。
さて、私達のコースは、筑波山神社 → ケーブルカー → 山頂 → 自然研究路 → 男体山 → 女体山 → 山頂連絡路で休憩 → ケーブルカー → 神社であった。山頂から御幸ヶ原コースで下山する予定であったが、片膝の調子が良くなかった私のために、友人達は下山経路を変更してくれたのであった。
自然研究路でブナ林の雰囲気にひたりながら男体山に向かうと、柔らかな景色が私達を待っていた。余談ながら、研究路から男体山への登りは、膝の調子が良くなかった私にとってハードであった。
山頂から眺めでは、とくに広々とした水田の新緑が印象的であった。このような眺めは筑波山ならでのものであろう。眺めに富士山やスカイツリーが加わればと思いたくなるが、今は梅雨時である。
男体山からの下山路では、シモツケの花が美しかった。
このものとツルマサキ(ニシキギ科のつる性の木)の組み合わせも面白い。
花(ツルマサキ)のクローズアップ。
ツルマサキは山地に生え、長さ10 m以上のなるつる性の常緑木本である。茎から気根を出し、他のものによじ登る。若枝の葉腋から花柄を出し、数個から十数個の淡緑色の花を咲かせる(筑波実験植物園、植物図鑑から)。気根は空気中の出る根である。
女体山の巨岩上での眺めはスケールが大きい。ゴルフ場の奥では宝篋山(筑波連山)に霞がかかっている。そして、トンボがあちらこちらで飛び回っていた。
岩壁で花を開いているのはイワガラミ(アジサイ科イワガラミ属)であろうか。
いつまでも、この景色を眺めていたいが、山頂につぎつぎと登ってくる人々の邪魔をしてはいけない。筑波山は高尾山に次いで登山者が多い山である。昨日は梅雨時のためであろうか、日曜日としては混雑していなかったようであるが。
足尾山や加波山などの筑波連山の方向を眺める。
女体山でもシモツケの花が目立っていた。
女体山から戻ったとき、私には麓が霞む加波山の姿が魅力的であった(男体山と女体山を結ぶ山頂連絡にて)。
ところで、筑波山のブナやスギなどの巨木には神秘的雰囲気が漂っている。
筑波山神社にて。
真夏日の平野に戻ることになるのかと思うと、ため息が出そうになった。
撮影: ニコン Coolpix P7700、7月3日10-15時。
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