時間的にも気分的にも、あまり重いものを書きたくないので、ウディ・アレンの新作映画「カフェ・ソサエティ」のことを書きたい。これは先週見たんだけど、さすがにウディ、軽い中にもちょっとスパイスを効かせて、とてもいい。最近のウディ・アレンでは「ミッドナイト・イン・パリ」や「ブルー・ジャスミン」がベストテン入りしているけど、むしろベストテンに無縁な軽い映画の方にアレン映画を見る楽しみがある。
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ウディ・アレンはテレビ映画やオムニバス映画などを入れれば、もう50本ぐらい監督作品がある。フィルモグラフィを眺めてみれば、数本を除けば大体見ている。70年代から80年代の、作品名で言えば「アニー・ホール」から「ハンナとその姉妹」までの、本当に素晴らしい作品群はもう遠い思い出。そこを基準にすれば、軽い作品を80超えて毎年のように連発しなくても…という人もいるだろう。もっと練り上げた脚本で数年に一度、生涯ベスト級の挑戦をして欲しいというようなに…。
でも、ウディ・アレンはそういう映画監督ではない。山のようにちょっと軽めのコメディを量産し続けてきた。そのすべてが、見ていて面白い。まあ、幾分「外したかな」というのもないではないが、すごいレベルを維持している。それがアレンの真骨頂で、僕はこういう作品をいつまでも楽しめればいいなと願っている。いつまでも旬の女優を使うのもさすがだと思う。
「カフェ・ソサエティ」の描く時代は1930年代。ニューヨークのユダヤ人一家の末弟ボビーは、ハリウッドで成功した叔父のフィルを訪ねて映画業界で働きたいと望む。忙しい叔父は、秘書のヴォニーにハリウッド案内を頼む。スターの豪邸などを見て回るうちに、ボビーはヴォニーに一目ぼれ。でも、ヴォニーには付き合っている人がいるらしい。
ヴォニーが別れたと聞き、誠実に口説くボビーに次第に心が動いていき…若い二人は付き合い始めるけど、ヴォニーの元カレは実は…。そしてすったもんだがあり、ボビーはハリウッドをあきらめニューヨークに戻る。兄はギャングでカフェを支配していて、姉は左翼の大学教授の妻。ボビーは兄の伝手で店で働き始めると、店を富裕層向けに改装し大評判となる。一躍成功者となったボビーは、店に来たヴェロニカと恋に落ち結婚。兄弟の様子を点描しながら、成功したボビーの前に再びヴォニー…。
こういう筋書きを描いても、あまり意味はない。ハリウッドやニューヨークの様子をうまく描きながら、ノスタルジックなムードをかきたてていく。そして、「別れても好きな人」をめぐって、ちょっとビターな気分を交えて、オシャレな恋愛コメディが繰り広げられる。やっぱりアレンのホームタウンであるニューヨークを描くときは、街の美しさが違う。ユダヤ人家族を描く意味でも、昔のアレン映画っぽい。もちろん、かつてのように「すべての人が見るべき映画」じゃないだろうけど、ずっと見てきた人には懐かしくてウディ・アレンはいいなあと思う。
ボビーはジェシー・アイゼンバーグで、誰だっけと思うと「ソーシャル・ネットワーク」でFacebookの創始者ザッカーバーグを演じてオスカーにノミネートされた人。顔に記憶があるはずだ。フィルのスティーヴ・カレルは「フォックス・キャッチャー」でオスカーにノミネートされた人。ヴォニーのクリステン・スチュワートは、「トワイライト」シリーズや「アクトレス」の人。ヴェロニカのブレイク・ライヴリーだけは見てる映画がない。今はネットで調べて書いたけど、昔は外国映画のスターの名をすぐ覚えたんだけど、最近は全く覚えられない。でも昔のスターはもっと簡単な名前が多かった気がする。
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ウディ・アレンはテレビ映画やオムニバス映画などを入れれば、もう50本ぐらい監督作品がある。フィルモグラフィを眺めてみれば、数本を除けば大体見ている。70年代から80年代の、作品名で言えば「アニー・ホール」から「ハンナとその姉妹」までの、本当に素晴らしい作品群はもう遠い思い出。そこを基準にすれば、軽い作品を80超えて毎年のように連発しなくても…という人もいるだろう。もっと練り上げた脚本で数年に一度、生涯ベスト級の挑戦をして欲しいというようなに…。
でも、ウディ・アレンはそういう映画監督ではない。山のようにちょっと軽めのコメディを量産し続けてきた。そのすべてが、見ていて面白い。まあ、幾分「外したかな」というのもないではないが、すごいレベルを維持している。それがアレンの真骨頂で、僕はこういう作品をいつまでも楽しめればいいなと願っている。いつまでも旬の女優を使うのもさすがだと思う。
「カフェ・ソサエティ」の描く時代は1930年代。ニューヨークのユダヤ人一家の末弟ボビーは、ハリウッドで成功した叔父のフィルを訪ねて映画業界で働きたいと望む。忙しい叔父は、秘書のヴォニーにハリウッド案内を頼む。スターの豪邸などを見て回るうちに、ボビーはヴォニーに一目ぼれ。でも、ヴォニーには付き合っている人がいるらしい。
ヴォニーが別れたと聞き、誠実に口説くボビーに次第に心が動いていき…若い二人は付き合い始めるけど、ヴォニーの元カレは実は…。そしてすったもんだがあり、ボビーはハリウッドをあきらめニューヨークに戻る。兄はギャングでカフェを支配していて、姉は左翼の大学教授の妻。ボビーは兄の伝手で店で働き始めると、店を富裕層向けに改装し大評判となる。一躍成功者となったボビーは、店に来たヴェロニカと恋に落ち結婚。兄弟の様子を点描しながら、成功したボビーの前に再びヴォニー…。
こういう筋書きを描いても、あまり意味はない。ハリウッドやニューヨークの様子をうまく描きながら、ノスタルジックなムードをかきたてていく。そして、「別れても好きな人」をめぐって、ちょっとビターな気分を交えて、オシャレな恋愛コメディが繰り広げられる。やっぱりアレンのホームタウンであるニューヨークを描くときは、街の美しさが違う。ユダヤ人家族を描く意味でも、昔のアレン映画っぽい。もちろん、かつてのように「すべての人が見るべき映画」じゃないだろうけど、ずっと見てきた人には懐かしくてウディ・アレンはいいなあと思う。
ボビーはジェシー・アイゼンバーグで、誰だっけと思うと「ソーシャル・ネットワーク」でFacebookの創始者ザッカーバーグを演じてオスカーにノミネートされた人。顔に記憶があるはずだ。フィルのスティーヴ・カレルは「フォックス・キャッチャー」でオスカーにノミネートされた人。ヴォニーのクリステン・スチュワートは、「トワイライト」シリーズや「アクトレス」の人。ヴェロニカのブレイク・ライヴリーだけは見てる映画がない。今はネットで調べて書いたけど、昔は外国映画のスターの名をすぐ覚えたんだけど、最近は全く覚えられない。でも昔のスターはもっと簡単な名前が多かった気がする。