尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

謎の石切山脈と笠間栗モンブランー秋の笠間散歩

2024年10月22日 21時59分49秒 | 東京関東散歩
 昨日(20日)、茨城県笠間市を訪れた。事情あって月曜日に行ったが、月曜だと笠間日動美術館など諸施設が閉まっている。まあ結局時間がなくなって、開いてても行けなかったのだが。今回一番行きたかったのは「石切山脈」である。笠間は以前2回行ってるが、そこは当時はまだ知られていなかった(公開してなかったのかも)。笠間は笠間稲荷神社笠間焼で知られている。参拝や陶磁器を求める客で一年中賑わっている。そんな町が最近では「日本一の栗」で知られてきた。そして市の北方に「稲田石」という優れた石材が発掘されるということも知られてきた。
   
 上掲のような風景をテレビなどで見た人もいるんじゃないだろうか。石を切り出した跡に水が溜まって「地図にない湖」が出来ている。これが「石切山脈」と呼ばれる地帯で、東西約10km、南北約 5km、地下1.5kmに及ぶ岩石帯とホームページに出ている。明治32年に始まる日本最大級の採掘現場、ここの「稲田石」が国会議事堂、東京駅、最高裁判所などに使われた。「稲田石」は、約6,000万年前に海底深くで長い時間をかけ冷えて固まった花崗岩だという。車で行くと北関東自動車道笠間西インターを下りて、東の方に少し行ったところで曲がる。案外判りにくくて迷ってしまった。
  
 「石切山脈」は通称で、大きく入口に出ているわけではない。だから、うっかり通り過ぎてしまった。入場料300円で見られるが、本当は1000円払って「プレミアムツァー」に参加すると、奥の方の入場禁止区域を案内してもらえる。インターネットで予約出来るけれど、大体埋まっている。平日の朝9時半とかじゃないと、なかなか予約が難しい。まずはただ見て来ようと思ったんだけど、やはり奥まで行きたいなと思った。入口付近はストーンアート展示場になっていて、いろんな彫刻がある。その向こうに湖が間近に見えている。これだけで終わりかなと思ったら、左手奥の方に第2展示場があった。
  
 さらにずっと奥の方まで進んで行くと、また違った方向から湖を見られる。少し湖面に近くなった感じで迫力がある。ここは「前山採掘場」で、すべて石を掘った跡地だというのがスゴイ。宇都宮の大谷石採掘場も地下神殿風で素晴らしいが、こっちは謎めいた秘湖で面白い。まあ写真を何枚撮っても同じような風景なんだが、一応。
  
 階段を下って、さらに奥に行けた。まあ写真的には同じようなものになってしまうけど。周囲は石の跡地で、何だか飛鳥の石舞台みたいだ。よくよく湖面を見ると鳥がいる。遠くて全然見えないけど。
  
 立ち入り禁止やの工場もあった。排水を溜める貯水場もあった。なお、ここにもモンブランを出すカフェがある。2000円以上と高いんだけど、行った時はもう売り切れだった。石切山脈とは出てないけど、モンブランという旗が目印になる。
 
 昔の学校をカフェにしている「カサマロン・カフェ」がガイドに載っていたので、行ってみたが休み。事前に調べるべきだなあ。けっこう遠かったので時間をムダしたが、面白そうなところなので、いずれ行きたい。ということで時間も遅くなってきたので、もう「道の駅かさま」だけ行けば良いと判断したが、ここがまた大混雑。2021年に出来た「道の駅」なので、まだ行ってない人が多いと思うが、関東地方の秋のテレビではよく紹介される。笠間栗を使った「モンブラン」を出す店が集まっていて、大人気なのである。しかし、秋の時期は車を停めるだけで30分は待つと思う。
   
 ここで有名になったモンブランは、「錦糸栗クリーム」というか、栗あんを細切りにして掛けるのが特徴。機械から雨のように細い栗糸が降り注ぐ様子はパフォーマンス的にも面白い。中で食べる店はもう売り切れだったが、キッチンカーで出している店があった。それがまた長蛇の列だけど、裏の方も見たらもう一軒(一車)あったので、そこで頼んでみた。1200円なり。美味しそうでしょ。でもねえ、この錦糸栗は案外食べにくいんだな。食べるときにボソボソこぼれてしまうし。まあ、話題ということで一度はいいか。ここは帰りに寄る「道の駅」という意識ではなく、家族連れやカップルならここだけ目標に行くべきところなんだろう。

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