猫に有りがちなことで珍しいことではないんだけど箱を片付けなかったらその中にメメが入った。この窮屈さの何処かに心地良さがあるんだろうな。ギュッと抱きしめられてる感じなのかな。
山を見るとたまに薄紫の花が見える。大抵それはフジの花なんだけど今頃だとキリの花だったりする。花が大きくてまとまって咲いてるのでこのままブーケになりそう。
「 隣に引っ越してきた京都の人なんだけど褒められちゃった 」 |
「 何を? 」 |
「 庭の桐が大きくて立派だって 」 |
「 お母さん! それって私が何時までもお嫁に行かないっていう… 」 |
娘が生まれると桐の木を植える。お嫁に行く頃には大きくなってその木で箪笥を作ったなんて話を子供の頃に聞いた。でもその頃にはもうそんな事をする家は無かった。