臭いにダメ出しされたＪＯＹ(食器用洗剤)

　食器用洗剤を切らしたので詰替え用を買った。いつもオレンジだけど今回はレモンにした。２つだと３００円安くなるってんで２つも買った。使って直ぐにヨメから変な臭いがするとクレーム。間違えて買っちゃったかなと思ったけどそんなことはなかったしレモンの臭いがした。

　でも暫くしてから俺も臭いが不快になった。何かくどい臭いが台所から漂って来るのだ。

「 買ったばかりだけどこ捨てちゃおう 」
「 いいよ、使い切るよ 」
「 半年とか１年かかるよ 」
「 ・・・・・ 」
「 １年間嫌な臭いに耐えたら千円貰えるバイト、そんなのする？ 」

それとこういうのを長い間我慢して裏目に出ると薬剤過敏症なんてのになりそうな気がした。少なくともレモンが嫌いになりそう。

　１つは封を切ったし、レシートは早々と捨てちゃったので２つ共処分しないといけない。燃えるゴミにしらばっくれて混ぜるのはちょっとねって感じ。ふと隣の若夫婦のことが頭に浮かんだ。以前、自治体の行事で参加賞の洗剤が余った。俺は臭いがきついので貰わなかったけどその若夫婦は気にならないって言ってた。なのでどんなもんかなと聞いたら貰ってくれた。それにしてもＪＯＹの変化は何だろ。袋にはタワシもブラシも不要ってあるから今まで使ってなかった洗浄剤を入れたんだろうな。




　小容器にはＪＯＹが残ってる。詰め替え袋に戻して渡せば良かったけど時既に遅し。今度はキュキュットを買ってきて中身を入れ替えた。ＪＯＹは取り敢えず保管。小容器は洗ったけどＪＯＹの余韻がまだ少し残ってる。ＪＯＹ恐べし。





　町工場でアルバイトした時、そこでトリクレンを使っていた。トリクロロエチレンという有機溶剤で加工品についた油を落とす薬品だ。それが入っているところに油がついてる物を入れると油がまるで潮が引くように流れ落ちる。そして液も直ぐに蒸発。トリクレンがある場所には長居するなと言われてた。長居しなくても気持ち悪くなった。そんな事を思い出した。