8月2日は特に晴れの特異日ではないが概ね晴れて暑い日となる。しかし今年の瑞牆山近辺では岩登りとしては日射による暑さも殆どなく、といって雨の心配もなく風もなく大変良いお日柄だった。メンバーはヨメちゃんとオレサマ、そしてもう一人の若者。若者というのはあくまでもオレサマ比較。
写真-1 この岩塔をヨメちゃんは登ってきた
登ってきたのは瑞牆山山頂付近にある大ヤスリという岩塔。登るルートは幾つもあるらしいけど、その中のハイピークルートという一番易しそうなルート。とはいえ最後の部分は既にセットしてある鉄のピンにアブミをかけてながら登る。易しいとはいえピンが打ってなければ登るのは不可能という岩壁。
写真-2 岩塔の頂上まであと10mくらいのところを登るヨメちゃん
岩塔の頂上からやや下を見た景色はこんな。写っている御御足はオレサマのである。某トレンド俳優と同じで素足である。
写真-3 岩塔の頂上からやや下を見た景色
写真-4 下に居るのはこの部分を登り終ったヨメちゃんともう一人の同行者
空をツバメが飛んでいた。家の近所で飛んでるのと同じ種類なのか分らないけど、ツバメは羽があっていいな。羽があれば落ちる心配は無いもんね。
ツバメは羽があっていいな
無事岩登りを終えて戻って来たが、もう1人の同行者曰く 「 ここは一生に一度でいい 」 。俺も 「 最初で最後 」 と激しく同意。その理由は、成功するか失敗するかが自分の技術や体力とは関係無い部分が多過ぎるからだ。
このルートは40年ほど前に開拓されたルート。開拓とは岩に登るために鉄のピンを打ち込んだり、苔などを取り除くことだ。問題はピン。ピンの種類はリングボルトとRCCボルトだけど恐らく打ち替えなどの保守は全くされてないはずの笹子トンネル状態。こんなピンに頼って登るのはロシアンルーレットと同じ。
写真-5 4分の1くらい抜けかけている
どれも写真-5のように4分の1くらい抜けかけていた。中には写真-6のようにあるはずのリングが抜けたのもあった。そこにヨメちゃんはもう一人の同行者から借りたナイロンより強いダイニーマ製の輪をかけた。溝があるよって言ってたが、その溝はピンが抜けかけてるから存在するというもの。
写真-6 あるはずのリングが無い
写真-7 写真-6のピンに輪を単にかけたところに全体重をかけた
写真-6の次に登場した難関、ではなくて恐怖はこの誰が何時セットしたか分らない細いナイロンロープ。これは写真-6のようにリングが無いが、誰かが細いナイロンロープをリングが通ってるはずの穴に通しておいてくれた。そしてヨメちゃんは全てを託して登って行った。こんなに細くても静かに荷重をかける限り新品なら100kgくらいは余裕で耐えられる。新品ならね。
写真-8 誰が何時セットしたか分らない細いナイロンロープ
こんな状態でも俺が思っている以上に強度はあるのかもしれない。だけど写真-6や写真-8を見た時点で撤退しても良いと思う。それ以前に写真-5を見て撤退でもOKだ。こんな状態のところで命を賭けるほどの価値は無いと考える、それがオレサマ・スタイル。
まぁでもその場に行くと「 キョ、今日は大丈夫なんじゃない 」 って思ってしまうのが恐ろしいところ。そんなわけで8月2日は登頂記念日ではなく運良く生還出来た記念日。
登ってきたのは瑞牆山山頂付近にある大ヤスリという岩塔。登るルートは幾つもあるらしいけど、その中のハイピークルートという一番易しそうなルート。とはいえ最後の部分は既にセットしてある鉄のピンにアブミをかけてながら登る。易しいとはいえピンが打ってなければ登るのは不可能という岩壁。
岩塔の頂上からやや下を見た景色はこんな。写っている御御足はオレサマのである。某トレンド俳優と同じで素足である。
空をツバメが飛んでいた。家の近所で飛んでるのと同じ種類なのか分らないけど、ツバメは羽があっていいな。羽があれば落ちる心配は無いもんね。
無事岩登りを終えて戻って来たが、もう1人の同行者曰く 「 ここは一生に一度でいい 」 。俺も 「 最初で最後 」 と激しく同意。その理由は、成功するか失敗するかが自分の技術や体力とは関係無い部分が多過ぎるからだ。
このルートは40年ほど前に開拓されたルート。開拓とは岩に登るために鉄のピンを打ち込んだり、苔などを取り除くことだ。問題はピン。ピンの種類はリングボルトとRCCボルトだけど恐らく打ち替えなどの保守は全くされてないはずの笹子トンネル状態。こんなピンに頼って登るのはロシアンルーレットと同じ。
どれも写真-5のように4分の1くらい抜けかけていた。中には写真-6のようにあるはずのリングが抜けたのもあった。そこにヨメちゃんはもう一人の同行者から借りたナイロンより強いダイニーマ製の輪をかけた。溝があるよって言ってたが、その溝はピンが抜けかけてるから存在するというもの。
写真-6の次に登場した難関、ではなくて恐怖はこの誰が何時セットしたか分らない細いナイロンロープ。これは写真-6のようにリングが無いが、誰かが細いナイロンロープをリングが通ってるはずの穴に通しておいてくれた。そしてヨメちゃんは全てを託して登って行った。こんなに細くても静かに荷重をかける限り新品なら100kgくらいは余裕で耐えられる。新品ならね。
こんな状態でも俺が思っている以上に強度はあるのかもしれない。だけど写真-6や写真-8を見た時点で撤退しても良いと思う。それ以前に写真-5を見て撤退でもOKだ。こんな状態のところで命を賭けるほどの価値は無いと考える、それがオレサマ・スタイル。
まぁでもその場に行くと「 キョ、今日は大丈夫なんじゃない 」 って思ってしまうのが恐ろしいところ。そんなわけで8月2日は登頂記念日ではなく運良く生還出来た記念日。
A1とはいえ、リングボルトが1本抜けたら連鎖的に全部抜けるだろうからA2以上の危険性があるような気がします。
いっそのこと抜けた穴にエイリアンを突っ込んだほうが安心。
※写真7と8が同じです。
(^^)v
ちなみに登頂じゃなくて生還ネ
> リングボルトが1本抜けたら連鎖的に全部抜けるだろうから…
この人達が登ってる時にリングが壊れたようだ。
http://almclub.net/20130707-%E7%91%9E%E7%89%86%E5%B1%B1%EF%BC%9A%E5%A4%A7%E3%83%A4%E3%82%B9%E3%83%AA%E5%B2%A9%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88/
リングの溶接部分が腐食してて有効な接続面は2平方ミリくらいしかなかったようだ。
仮にリングの直径が6ミリだとすると、
有効な断面は約28(3x3X3.14)平方ミリだから14分の1だ。
計算の元になる数字に誤差があったとしてもかなり小さくなっている。
当然強さは断面積に比例するからそれなり。
そんな具体的なデータを見ても気を取り直して登っちゃうところがアルパインクライマーってもんかな。
ま、うちらも似たような危険度でやってるが。
> ※写真7と8が同じです。
あ、これは気が付かなかった、ありがとう。
直しました。
古いルートのリングボルトやハーケンはみんなこんなもんだよね。こういうルートを登りに行く時はリングボルト二本、ハーケン3枚位、ジャンピングとハンマーは必ず持って行きました。リングの無いボルトには細引きのタイオフかストッパーのワイヤーをずらして引っ掛けるのがいいようだね。
ヌンチャクとアブミだけだと心配。
これは、抜けかけではなく「浅打ち」ではないでしょうか。
体力の消耗と時間を最小限にするためのテクニック?ではないかと考えますが如何に?
何はともあれ、ご無事でよかった。
知識も無い軽装登山みたいなものだったか
(-_-;
そんなやり方があるんですか。
フリークライミングのルートだと後に登る人の事も考えて打つけど、
別の考え方ってのを感じますね。
どうもこういうピンに対して期待が大き過ぎたようですね。
ちなみにここを開拓した人がこれを読んだら
「 俺達が打ったピンでまだ登ってるの? 」 と呆れてるかな。