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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

「今日のダーリン」のいいことば

2006-10-06 11:55:58 | 日々のこと

 今日は朝から(というより昨日の夜から)、ざあざあ、ひゅうひゅう雨が降っています。冷たい雨です。

 9月になって、迷ったあげく‥それでもいそいそと‥例の手帳をオーダーしてからというもの、毎日毎日「ほぼ日手帳CLUB」のページを開いています。
 申込み初日の人気ランキングが出ていたので、他の人はどれを選んだのかなあと気になって見ていたのですが、次に、「手帳カバーわたしの決め手」っていうのも載っていたし、「私はこんな使い方をしています」があると、それも読んでみたくなるし‥。一日の始まりは「ほぼ日」にまず寄ってから、がここ1ヶ月の習慣になっています。
 これもみごとに術中にはまっているってことですよね。

 さて、本日のほぼ日の「今日のダーリン」のコーナーにとってもいいことが書いてありました。

 
 「文学は実学」

人間の生きる「実(じつ)」の部分に、
文学は関係ないように思われているけれど、
それはちがうんだ、ということが書いてあったのでした。
ぼくなりに思い出して、ぼくなりにまとめると、
「想像力っていうのは、実用の力だ」ということが、
荒川洋治さんの考えの基本にあると思ったんです。
相手の気持ちを思いやることも、
とんでもない悪いことをした人のこころに
自分のこころを重ねてみることも、
無縁と思われた人の弱さや悲しみに気付くことも、
それは、生きていくという「実(じつ)」のための
必要な力じゃないか、というふうに、ぼくは読みました。

 
 すごくいい!と思ったので、ここに一部分を転記してしまいましたが、この前後にも、いいことが書いてあったので、ぜひ「ほぼ日」のHPへとんで、その全文を読んでください。
(追記 「今日のダーリン」すぐに更新されてしまうということが、書いた後にわかりました。デリバリー版10月9日発行 第1186号に、その後掲載されてるのを確認したのでそちらへとんで下さい)

 
 
 私は、役に立っても立たなくても、文学というか、本を読んだり書いたりすることを(実際の仕事になっても成り得なくても)、自分自身の中心に据えて行こうと、22歳の時に決めたので、文学だって、生きる実の部分に大きくかかわっているのだと言われると、自分そのものを肯定されたようで、じんわり嬉しいのでした。

 「想像力っていうのは、実用の力だ」というこの言葉も、素晴らしいと思います。

 あまりにも、あまりにも、想像力が欠如している人が多いから、自殺した子どもの遺書を、手紙だと言い張ったり、今頃になって、ぞろぞろ頭下げに行ったりしてしまうのだろうなあ。あるいは、歩道もない道路を歩かせて、公園へ保育園児を連れていこうとしていた保育園側が悪い、みたいな物言いをしてしまう人はなんなんでしょ。

 遠い所で行われているいろんな名前のついた殺し合い‥。一個人の力で、どうにかなるような類のものではないけれど、そこの場所に居て、生活している人たちの気持ちを、思いやってみることはできるはず‥。それが何になるのかと問われれば、説明なんてできなかったけれど、想像してみることの大切さは
、忘れてしまってはいけないことなのだ、と勇気づけられた気持ちになりました。

 次の回では、ずっと気になっていたそんな「遠い所」のことを、書いてみようと思います。

コメント (12)
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