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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

おひさしぶりのやのあきこ

2006-10-02 15:45:44 | 好きなもの・音楽や本
 先週末は買ったばかりのこのCDを、ずっとずっと聴いていました。

 『はじめてのやのあきこ』

 矢野顕子さんの歌とピアノが存分に楽しめるばかりでなく、小田和正・井上陽水・忌野清志郎・YUKIなど、豪華な方々をゲストに迎えた、コラボレーションアルバムになっています。


 
 なぜ、突然に今、“矢野顕子”なのでしょう‥?

 それは、9月23日に遡るのですが。
 娘のピアノの先生のライヴがその日行われ、家族で聴きにいったのでした。その先生は、家でピアノ教室を開いている「ピアノの先生」の顔のほかに、シンガーソングライターとしてのお顔も持っていて‥2年ごとにライヴコンサートを開くと決めてから、今年が2回目の演奏会でした。

 曲は全曲自作で、ピアノとボーカルを担当し、バックにはバンドがついています。(後から聞いたら、先生のご主人のバンドだということでした)

 曲と曲の間で、こんな話しをしていました。
「私にとって音楽はずっとずっと特別なものでした。小さい頃からクラシックピアノをやってきて、大学生になった頃から、いろんなジャンルの音楽も聴くようになってきて‥。そして、矢野顕子さんの音楽に出会い、あんなふうにピアノを弾き、あんなふうに歌えたら、と思いながら、自分でも曲を作るようになりました。今とっても気に入って、毎日毎日聴いているのは、『ひとつだけ』という曲で、忌野清志郎さんが一緒に歌っているのがあるのですが、すっごくいいんです、その曲‥」

 (先生の、というか彼女の、と言い換えさせて頂きます。娘にとってはピアノの先生ですが、私から見ると、ひとりのとっても素敵な女性なので


 歌を聴いて、話を聞いて、私は彼女の「素直な情熱」をひしひしと感じていました。

 自分の好きなもの、好きだと信じている事を、みんなの前で大きな声で「好きだ」と言える素直さ、「好きだ」と言わずにはいられない情熱。そのまっすぐさに打たれました。そこには、ピアノの先生でも、ひとり息子の母親でもなく、音楽を愛するひとりの女性が居て、私はその女性=彼女をただただ見つめ続けました。幸せそうに、心地よさそうに歌うその姿は、とても艶っぽかったなあ。


 矢野顕子さんの曲。
 ずっとずっと前、高校生だった頃よく聴いたことを思い出し、『ごはんができたよ』を思い出し、『また会おね』を思い出すことができたのに、『ひとつだけ』がどうしても思い出せず。
 試聴できるサイトを探して、曲を思い出すことができたら、次は、その全部が聴いてみたくてしかたなくなり‥そうして、新しいCDを買ったのでした。

 矢野顕子さんはそんなに‥という方も、なんとなく聴いたことあったけど‥という方も、このCDはとってもお薦めです。なんたって『はじめてのやのあきこ』というぐらいですから。
 全曲、ピアノ演奏のみで、それがまたとても美しく、変わったばかりの季節にぴったりなのでした。


♪『ひとつだけ』の中のこんな歌詞

 けれども今気がついたこと
 とっても大切なこと
 一番楽しいことは
 あなたの口から あなたの夢 きくこと


♪『ごはんができたよ』のこんな箇所

 淋しかったんだ きょうも
 悲しかったのさ きょうも
 ちょっぴり 笑ったけど
 それが何になるのさ

 義なる者の上にも
 不義なる者の上にも
 静かに夜は来る みんなの上に来る
 いい人の上にも
 悪い人の上にも
 静かに夜は来る みんなの上に来る


コメント (2)
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