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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

いちごばたけのちいさなおばあさん

2008-03-08 15:20:38 | ひらきよみ(読み聞かせ)
2月の「ことり便」に入っていた絵本です。

2年生のクラスでの当番が、2月29日(金)だったので、
ちょうどいいかも、と思い、読んでみました。


いちごばたけのちいさなおばあさん (こどものとも傑作集 (67)) (こどものとも傑作集 (67))
  『いちごばたけのちいさなおばあさん』
   わたりむつこ 作 中谷千代子 絵


中谷さんの絵がとってもとってもいいのですが、
細かいところまで丁寧に描きこんである、おばあさんの部屋などは、
教室では、後ろの方の子にはみえなかったかもしれないですね。


私が一番好きな場面は、色づいたいちごを楽しみにしていたのに
朝起きたら、一面雪景色になっていて、泣き出してしまったおばあさんの
ところに、うさぎが通りかかった場面です。

「ちいさなおばあさん」って、こんなに小さかったんだあと
今にもこちら側に飛び出してきそうに、生き生きと描かれたうさぎを見て、
その大きさの違いに、あらためて驚きました。


4月になれば、中学年の3年生になる「2年生」は、なんだかすこし
おにいさんおねえさんになったかもと、感じました。

   おばあさんは、あわてて ひゃくだんの
   かいだんを かけおりました。

っていう箇所を読むと、100段だって、とそれだけに反応してしまう子が
いたのに、もうすぐ3年生ともなると、そんなとこでは声に出して笑ったり
しなくなりました‥堪える子はいましたけど・笑。

どの学年の、どのクラスでもそうですが、最前列に座る子たちは、
すごーく真剣な目で、本を見つめてくれてます。
ほんとに本が好きなのだなあ、っていう子たち。

でも、後ろの方で、友だちとつっつきあったりしていてもいいんです。
教室の床に座布団しいて、座って、友だちと並んで座ったということも
含めて全部、教室での「ひらきよみ」の時間ですから。


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ぐりとぐらのおおそうじ

2008-03-08 15:15:05 | ひらきよみ(読み聞かせ)

2月22日(金)は、ひさしぶりの1年生のクラスでの「ひらきよみ」でした。

最初は『てぶくろ』か『しんせつなともだち』を読むつもりでしたが、
陽射しが春めいてきていたので、急に、この絵本を思い出したのでした。


  ぐりとぐらのおおそうじ (日本傑作絵本シリーズ)
      『ぐりとぐらのおおそうじ』
   なかがわりえこ 文 やまわきゆりこ 絵


この本は、『おひさまはらっぱ』の中の一話だったのが、
福音館書店50周年記念出版として、加筆修正され絵本に
なったものです。

おなじみのぐりとぐらが、春の光を感じてとびおきると、部屋の中は
ほこりだらけ。冬の間中、閉め切っていたし、窓も雪でふさがって
いたからです。だから‥

「きょうの しごとは、おおそうじ」
と きめました。

おひさま ぽかぽか
うれしくて
ほこりも ふわふわ
おどってる
ぼくらは これから
おおそうじ

こういうストレートな素直さが、ぐりとぐらの魅力だと思います。


1年生は、表紙を見せると、「あ、知ってる」と口々に言ってました。
みんな保育園や幼稚園や、家で、読んでもらってきたんだね。

ぞうきんの役目の、ぐりと、ほうき・はたきになる、ぐら。
「はたき」がどんな掃除用具か、1年生は知ってるかな、というのが
この日いちばん、私が心配した点でした。


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ラチとらいおん

2008-03-08 14:55:52 | ひらきよみ(読み聞かせ)

小学校での「ひらきよみ」の記録が滞っていました。

2月15日(金)・6年生 『ラチとらいおん』を読みました。
卒業間近な6年生にふさわしい絵本は‥?と考えたとき
いつも読みたくなる本です。


ラチにとっての「らいおん」、の存在があったからこそ、
君たちもこんなに大きく、色々なことができるようになったのだよ、
という気持ち。

これから先、つらいこと苦しいことがあると思うけど、「らいおん」は
いつも君たちを見守り、君たちを励まし続けているからね、
という思い。

「らいおん」がいたらなあと思うことは、決して恥ずかしい気持ちじゃ
ない。大人だって、「らいおん」がいたらいいなあと、どれだけ
思っていることか‥。



本の中で、一番私が好きなページは、らいおんからの手紙を
読むラチが、素直に涙をこぼしているところです。
そして、読むたびに「見習わないとなあ」と思うところは、この箇所です。

「とりに いきたくないなあ」と、ラチは いいました。
「とりに いきたまえ」と、らいおんが いいました。
「いきたくないよ」と、ラチは いいました。
「じゃ、ぼくが ついていってあげよう」と、らいおんが
いいました。

ラチとらいおん
    『ラチとらいおん』
マレーク・ベロニカ 作 とくながやすとも 訳




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