高校生のブラスバンド部の演奏を聴きました。若いパワーの炸裂。
技術的にはいろんなことがありますが、それを超えるエネルギーにあふれて、圧倒されました。
フルートを始めた頃、コンクールで流行っていた曲は、レスピーギのローマ3部作、ワーグナーのエルザの大聖堂への行進。ホルストの木星。
今でもこれらの曲を聴くとわくわく、どきどきします。
熱血高校生だったなぁ。クラブの方は弱小で、チューバも無かったけど、校舎の屋上で、走ったり、腹筋を鍛えたり。クーラーの無い西陽の射す部室で、大汗をかきながら、練習しました。
その当時のことを思い出しました。
苦楽をともにした友達は生涯の友です。
ところで、ブラスバンドで演奏する時は、ほとんど、自分の音が聞こえません。(聴こえるけれど聴けない)聴こえないということは、太い音で、フォルテッシモや、アクセントを多用して演奏する羽目に陥ります。
そして、1st 2ndに分かれて演奏することが多いです。すると、いつも演奏する音域が決まってきます。1stは中音域~高音域ばかり、2ndは中音域。そして、低音域はほとんどブラスの場合、他の楽器で代用するので、使わないはめになります。そして、何ヶ月か同じ曲ばかりやっていて、パートが変らなければ、出ないことにもあまり気づかなくなってしまいます。
毎日の基礎練習で、使わない音域を補う必要があります。
モイーズさんは、一日の初めに練習する時は、低音域からはじめることと言っておられます。
それは、高音域からはじめると、唇が硬直してしまい、柔軟性が失われるからです。
2ndの人も低音域からはじめ、必ず高音域のスケールをしてください。高音が苦手だと感じておられたら、それは、きっと、吹く回数が少ないだけです。そして、ppで、柔らかく吹く練習も。
ブラスバンドで演奏している人は、他の楽器の演奏を聴く機会が練習の中で与えられています。トランペットや、金管楽器に対抗して、大きな音で吹こうとがんばると、体が硬直して余計音が出なくなります。
それよりも、演奏するときに柔らかい体を心がけ、自分の音を自分の耳に届けるつもりで演奏してみてください。きっと、音がホールの隅々までとおります。
自分の音が聞こえてくると、きっと他の楽器の音も耳に入るようになります。自分の楽器の特製は、他の楽器と比較してより鮮明にわかるようになります。トランペットにはなれないけれど、トランペットの真似をしてみてください。すると、トランペットにできて、フルートにできないところとはどこなのか?フルートでありながら、トランペットのニュアンスを出すためには何が必要なのか?わかるようになります。
それはきっと、あなたの演奏の幅を広げるに違いありません。