触れたくないほど、苦手なものってありますか?
「その曲はふけません。」「へたくそだから、とても無理です。」「忙しくてできません。」
私は苦手なことに取り組まないためのいいわけを、たくさんしてきました。
私はフルートのテクニックでタンギングが私は苦手です。苦手を克服するために何年も基礎練習に入れて毎日演奏しています。そのおかげか段々克服しつつあります。最近になって、自分が嫌いな曲の範疇の中に、はっきりとタンギングをせねばならない曲が多いことに気がつきました。
私の母はにんじんがきらいです。でも、子どもの頃、母がにんじんを嫌いなことに気がつきませんでした。
にんじんをつくって、「ほら、きれいな色やねぇ。おいしそう。」と時々言っていました、が自分はほとんど食べませんでした。
にんじんの嫌いな母は、食べるのは嫌いだけれど、にんじんを見つめ、観察し、付き合えるところとは付き合っています。「にんじん、きらいやってんなぁ」母に言ったところ「そうや、知らんかったん?」とあっさり言いました。別に隠していたわけではなかったそうです。
自分の苦手を静かに、受け入れて、しっかり見つめること、ごまかさないと言うこと、心が開かれているということは、同じような気がします。
苦手を避けているつもりで、いつの間にか、その周辺まで広がり、嫌いなのか苦手なのかわからなくなり、できることまで、できなくしているのかも知れません。
苦手でも付き合える。それぐらいにはなっておかないと、人づきあいでも大変です。がんばろ。