春、何の花かわからなかった木に、スダチができました。4ヶ月のもやもやにスッキリ。
21日はダーウィン展の最終日。何とかすべりこみセーフで見ることができました。
ビーグル号の模型や、ダーウィンの部屋の模型、フィンチの嘴。ガラパゴスのイグアナ。海がめのレプリカ。
鉄製から真鍮に作り変えられた大砲。妻エマや、子どもたちの写真。
音楽は時間の芸術と言われていますが、ダーウィンの時間の感覚は、私にはとても長く感じられました。
まず、ビーグル号での有名な航海は1831年から36年まで5年を費やしています。そして、37年には進化論の概論を得て、44年には結論も得ていましたが、いろいろ理由はありましたが、公表したのは、57年。12年もかかっています。フジツボの研究には7年。
ダーウィンが生まれたのは1809年、メンデルスゾーンが同年生まれ。シューベルト、シュトラウス、ショパン、シューマン、リスト、ワーグナー、ベルディ、ドボルジャーク。
おそらく、彼らの時代の持つテンポとリズム、音の重さと質は、私たちのそれとは違うのだろうと思います。
メールを書くと一瞬でつく。
インクや、墨をすり、貴重な紙を使って、書き、馬や、歩きで何日もかかって届ける。
CDや、DVDでなんども再生し、何種類も目の前にあり、大量に、音楽を消費する。
一回きりのコンサートに行き、その時きりもう二度と聴けないかもしれない音楽に耳を傾ける。聴衆も、演奏家もそのことを知っている。
私たちは当時に比べ、本当に質の高い、大切な時間をすごしているのでしょうか?