初めて、幼稚園でトトロの「さんぽ」を演奏したのは、10年以上前のこと。クラッシックやディズニーを演奏して、子どもたちはずっと聴くだけ、そして最後のプログラム。前奏を演奏しだした途端、子どもたちの目がきらっと光り、お尻がむずむずしだすのが見えます。そして、びっくりするほどの大合唱。
この曲の持つパワーには本当に感動させられます。大きな声で、うれしそうに歌う姿に、涙がでそうになりました。
学校へ行く前の子どもたちには、比較と言う概念がありません。
みんなよりへただから、小さな声で歌うとか、うまいから最前列でとか、普通に適当にとか。
全く考えない。
ただ、自分が歌いたいから。楽しいから。うれしいから。
自分たちが知っている大好きなトトロの歌だから。
比較は目に見えにくい暴力だといわれています。じんわりと仲間を分断していきます。
比較はそれぞれの違いを、表現することを赦さなくなっていきます。
比較は一番を決めたがり、それ以外を排除します。
子どもたちを見てください。人と同じでも、違っていても、全くOK。
だから、「ともだち いっぱい うれしいなー♪」