今日は、梅田でレッスン。御堂筋の空は台風13号の影響で、曇っています。
音の跳躍が大きいと、音程をとるのは難しいです。デュオの場合なんかで2ndがオクターブ下で先にロングトーンで入っていて、その上に乗るのは勇気がいります。
『思い切って入ると音程が、ひどくなってしまうかもしれない。』
と思うのは当然のことです。私もびくびくしながら入ってしまいました。
すると、先生が「不安に思いながら入ると、音が不安定になって、音程が合う合わないに関らず、変に目だってしまうよ。とにかく、自信を持って入る。そしてもし、その音程が悪かったら、ソノリテをやるとか、コールユーブンゲンをやって、耳を修正したらいいんだよ。勇気を持って入って」
自分の持っているもの、自分が打ち出そうとしているものを、まず出す。それなしに変化と成長は見込めません。それは、結局間違っているかもしれません。考えられないほど、奇妙かもしれません。
それでも、今持っているものを、今できることを精一杯出さないことには、一歩も自分の外にでられません。奇妙だといってもらうと、そこからがスタート。
それが、どう奇妙で、変なのか、どうしたからその音がなるのか、じっくり観察し、考えて見ましょう。それはとっても興味深くて楽しい時間です。
一つの方法で音がどのように出るのかがわかれば、必ず、別の方法でもどうやったら出るのかがわかってきます。そうやって、唇、口蓋、のどの筋肉、肺の動き、腹筋。いろんな体の動きと、音との関連が理解できるようになってきます。無駄な音はひとつもありません。無駄な時間も。ただ、その場所に不適切な音だっただけ。
怖れることはありません。どんな素晴らしい演奏家も通ってきた道ですし、きっと、名を成した演奏家も、そうやって自分の腕を磨き続けています。みんなで、上手になりましょう。