今月のSさんと私の「音楽であそぼう!」は、しゃぼん玉遊び。
子ども用のビニールプールの真中に、立ってもらって、しゃぼん液のついたフラフープを足元から引き上げます。すると、大きなしゃぼん玉の中にすっぽりと入れます。
しゃぼん玉おじさんも、私の友達。大手技術系サラリーマンですが、自分の子どもと遊ぶために、しゃぼん玉遊びを開発。日夜しゃぼん液の研究を重ね。子どもが成長した後も、ボランティアで、いろんな小学校、幼稚園、お祭りをまわって子ども達としゃぼん玉遊びをしています。もう、4年くらい一年に一回来てもらっています。
今日は風が強く、なかなか巨大しゃぼん玉ができない。何回も途中で割れ、やっとできたときには歓声があがります。順番待ちの後、お行儀よく並んで待っていたのは、はじめのうちだけで、そのうちプールに手をつっこみたがって、何度言ってもやめません。みんなが、シャボン玉の中に入リ終わって、やっと、手を入れるの解禁になったら、パワー炸裂。
大きなわっかを手に、液につっこんで夢中で振ります。できたシャボン玉をつぶしたり、追いかけたり。息を吹きかけて2重玉をつくったり。今年は、団扇の骨を寄付してもらい、それを振ると、四方一面が小さなしゃぼん玉だらけになります。これに夢中になる子が続出。運動場が泡だらけに。
洗濯糊が入っているので、つぶれると、煙のようなかすがでて、頭に降り注ぎ、手をつっこんで、揉むと白いパックのようになります。全く平気。どろどろ、ズルズルの宴たけなわ。
泡を立てると、「しゃぼん玉ができにくくなるから」と気をつけていたのもつかの間。
泡だらけ。泡をすくっては捨ててもらっていたらそっちの方が、楽しくなってしまい。土と泡を混ぜてコーヒー色のぐちゃぐちゃを作って遊びだします。
「音楽で遊ぼうと、しゃぼん玉って関係あるの?」って聴かれるから、
「無いよ。子どもと遊ぶのが、楽しいの。」
「Kさんと、Sさんが仲よしで、音楽であそぼうとか、しゃぼん玉で子どもと遊ぶのがたのしいんだね。」
「そうそう。」
こんなことで何になるんだろう?とか、ふと思う時もあるけれど、ぐちゃぐちゃとか、どろどろとか大好き。
音楽も、子どもと遊ぶためのツール。音を聴いて絵を描いたり、子どもの好きな曲を聞いてベルで演奏してもらったり。嫌いな子はいつ帰ってもいい。
4年やっていると、時々、中学の校庭で大きくなって、ブラスバンドに入ってフルートをしているという子に出会ったりしますが、これがつながっているのかどうかわからないし、対効果なんか計れない。
協力しあう大人がいて、叱られない、強制されない、みんなで遊ぶ楽しい時間があると、子どもは幸せ。幸せな子どもを見るのは幸せ。ただ、それだけ。